【web3を触ってみる】第4回: 暗号資産を預けて金利を稼いでみる(前編)
新着記事をTwitterでお届けします。下記URLからご登録ください。
Twitter: https://twitter.com/irnote
前回に引き続き「web3を触ってみるシリーズ」を続けていきます。
今回のシリーズは今のところ以下のような形で、一週間に一回分ずつ記事にしていく予定です。
第4回: 暗号資産を預けて金利を稼いでみる(前篇)
今回は、「第4回: 暗号資産を預けて金利を稼いでみる」を皆さんと一緒にやっていきましょう。
今日は前編です(前編と後編に分ける理由は追って説明します)。
第1回: 暗号通貨取引所・暗号通貨ウォレットにイーサリアムを送金してみる
第2回: NFTを買ってみる
第3回: 暗号資産をウクライナへ寄付してみる
を、まだやっていない方は是非そちらを先に行ってください。
第1回の復習: ウォレットに残高はありますか?
第1回の内容をこなしていただいた方は、 MetaMask(メタマスク)というウォレットにイーサリアムの残高があるはずです。
皆さんのパソコンには、メタマスクの Chrome Extension がインストールされているはずなので、そちらをクリックしてログインしてみてください。
この画面のようにイーサリアム(ETH)の残高が見れるはずです。こちらには残高が182.91ドルあり、イーサリアムとしては約0.0569ETHあります。
今回は、イーサリアム(ETH)を貸し付けて、金利を稼ぐという体験をしてみます。
暗号資産のレンディングサービスCompound(コンパウンド)とは?
今回、実際に利用するのは、Compound(コンパウンド)というサービスです。
Compound
コンパウンドは、イーサリアムを始めとした「暗号資産のレンディングサービス」を提供しており、暗号資産の貸し手と借り手を結びつけることができます。
つまり、皆さんが暗号資産を他のユーザーに貸し出したい場合、あるいは他のユーザーから借りたい場合に利用するサービスになります。
暗号資産を貸し借りする場合は、法定通貨と同じように金利が発生します。
この画面を見れば分かる通り、左側にある「Total Supply」というのは貸し出したい人の合計金額で、右側にある「Total Borrow」というのは借りたい人の合計金額になります。
Compoundがユニークな点
コンパウンドは「管理者が居ない分散型のレンディングサービス」を提供しており、これがコンパウンドがDeFi(分散型金融)である理由の一つです。
全ての契約はスマートコントラクト(ブロックチェーン上で契約を自動的に実行する仕組み)で行われます。
また、暗号資産でお金を貸し出すことでガバナンストークンである「COMP」が獲得できます。
COMPを保有していると、ガバナンストークン保有者として、コンパウンドの運営に携われるだけではなく、COMPそのものが大手の暗号資産取引所に上場しているため、COMPを売買して収益を得ることもできてしまいます。
この記事を執筆している時点(2022年4月)で、1COMPあたりの値段は$136.49ともついています。ピーク時よりは下がってきていますが、まだ十分高い値段です。
Compoundで得られる金利
実際にどの程度の金利が得られるのか、あるいはかかるのか見てみましょう。
この表を見ると、イーサリアムを貸し出す場合は年間0.05%の金利を得られ、イーサリアムを借りる場合は年間2.57%の金利がかかることになります。
これらの金利は日々ダイナミックに変わっていきますので、皆さん実際に貸し借りする際は注意して下さい。
この記事を書いている時点では、イーサリアムなどの主要な暗号資産の金利が非常に低くなっており、一方でDAIやUSDTなどステーブルコインの金利が高くなっているのが特徴的です。
CompoundでETHを貸し付けてみましょう
それでは実際にコンパウンドでイーサリアムを貸し付けてみましょう。
こちらの URL をクリックして右上のアップのボタンを押してください
このようにウォレットを選択する画面が出てくるので「Metamask」を選択しましょう。
次にこのような画面が出てくるはずなので左側のSupply MarketsでEther(イーサリアム)をクリックしましょう。
実際に貸し出す暗号資産の量を指定することができますので、ここでは0.02イーサリアムと指定してみます。
メタマスクの確認画面が出てくるのでガス代(手数料)を含めて確認した上で Confirm を押します。
無事に貸し出しが成功すると、この画面にあるように左側にイーサリアムが貸し出されたことになります。
今回の記事では、暗号資産を貸し出すまでのプロセスをご紹介しました。
次回は、この貸し出したイーサリアムが果たして本当に金利を産むのかどうか確認するところまで行ってみたいと思います。
次回予告: 第4回: 暗号資産を預けて金利を稼いでみる(後編)
次回は、暗号資産を預けて金利を確認してみたいと思います。
今回の記事はいかがでしたでしょうか。
まだ始めたばかりのマガジンなので、皆さんからのフィードバックを沢山お待ちしています。コメント欄やTwitter等でコメントをお待ちしています。
他にも、こんなテーマ・トピックを扱ってほしいなどのご要望も、ぜひTwitterでコメントいただければ嬉しいです。
2022年4月より、「web3事例データベース」を開始しています。web3プロジェクトの調達情報、カオスマップ、事例集を週次更新で提供しています。web3の最新トレンドをいち早くキャッチしたい方は、以下のnoteより詳細をご確認ください。
過去のweb3事例集
▼新着記事をTwitterでお届けします。下記URLからご登録ください。
・Twitter: https://twitter.com/irnote
▼その他SNS
・Instagram:決算をグラフで分かりやすく発信しています。
・YouTube:シバタがMCと共に決算を読み解きます。
▼執筆書籍(好評発売中!)
・「テクノロジーの地政学」
・「決算資料からビジネスの仕組みが見えてくる」
・「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣」
▼お得なマガジン
1ヶ月あたり4〜8本の有料ノートが追加される「有料マガジン」もあります。月に2本以上の有料noteを読むならこちらがお得です。是非ご覧ください。