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【web3マガジン】事例#9: DeFi投資を自動化するThetanuts Finance


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web3スタートアップへの投資は、シリコンバレーのVCを中心に毎日のように盛んに行われており、その全てを把握することが難しいほど増えてきています。

このマガジンでは、$10MM(約10億円)以上の資金調達を発表したweb3スタートアップを中心に、気になる企業を独断と偏見で取り上げます。

最新事例を手っ取り早く皆さんが理解できるように、今回もなるべく分かりやすく簡潔に解説したいと思います。

今回は、DeFi投資を自動化するThetanuts Finance(セタナッツ ファイナンス)について紹介します。

いわゆるFintech系のプロダクトで、DeFiに投資する人に向けたインデックスファンドなどを運用するサービスです。

ちなみに、DeFiとは、Decentralized Financeの略語で、分散金融などと訳されます。ブロックチェーンを用いて、金融機関を介さずに金融取引を行う仕組みです。

DeFiについておさらいしたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

さて、このThetanuts Financeですが、個人的にはとても大好きな思想の金融サービスで、どのような特徴があるのか詳しく見ていきましょう。

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Thetanuts Finance

Decentralized finance (DeFi) firm Thetanuts Finance has raised $18 million in seed funding to drive the development of user-friendly products on its platform.

Thetanuts Financeは、$18 million(約18億円)のシードラウンドをクローズしました。

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この図にあるような多くの投資家が、Thetanuts Financeに投資をしています。


DeFi投資を自動化するThetanuts Financeとは?

Thetanuts Financeは、DeFIへの投資を分散化し、リスクとリターンを最適化するための金融商品を開発しています。

具体的には二つのプロダクトがあるので詳しく見てみましょう。


DeFiインデックスファンド: Theta-Index

一つ目の商品は、Theta-Index(セタ インデックス)と呼ばれる、DeFiのインデックスファンドです。

The automated nature of Theta-Index vaults significantly reduces the complexity of yield generation, is user-friendly, and leads to increased demand flow into OTC trading and CeFi.”

この記事の読者の方であれば、インデックスファンドとはどのようなものか、ご存知な方も多いかもしれません。

複数の銘柄を組み合わせてリスクを分散し、個別銘柄の価格の上下になるべく影響を受けないように設計するものです。

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自動投資運用: Theta-Wheel

二つ目の商品は、Theta-Wheel(セタ ウィール)と呼ばれるもので、DeFi商品のコールオプションやプットオプションを可能にするサービスです。

Theta-Wheel physically settled vaults that alternate between calls and puts, allowing investors to “buy low and sell high” while earning premiums

特定の金融商品を、ある期日(満期日)までに、あらかじめ決められた価格(権利行使価格)で買う、または売る権利のことを「オプション」といい、この権利自体を売買することを「オプション取引」といいます。

よって、DeFiでもコールオプションやプットオプションが利用可能になると、DeFiの金利収入を得ながら、価格が低くなった時に購入し、高くなった時に売却するという売買が行いやすくなります。

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この例にあるように様々なDeFiの先物取引ができるようになっています。


Thetanutsが解決するDeFi投資の課題

Thetanutsが解決しようとしている根本的な課題として、DeFiの個別のリスクをなるべく分散化しようとしているという点が一番大きいのではないかと思います。

DeFi商品は、個別に見ると非常に魅力的なリターンが得られそうなものもありますが、その分だけリスクも多く、それらのリスクを平準化しようとして複数のDeFiに手を出すと管理が煩雑になるという課題があります。

そこで、DeFiのインデックスファンド的なものを作り、ユーザーの許容できるリスクリターンに合わせて、DeFiへの投資を簡単にするという発想はとても理にかなっていると思います。

株式などではすでに存在する仕組みではありますが、その考え方をDeFi向けに実装したという点で個人的にはとても面白いサービスだと思いました。

これから、DeFiに投資をしたいと思っている方は是非チェックしてみてください。


今回の記事はいかがでしたでしょうか。

他にも、こんなweb3スタートアップを紹介してほしい、などのご要望も、是非Twitterでコメントいただければ嬉しく思います。


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