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【web3マガジン】事例#5: web3を学んでトークンをもらえるRabbitHole

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web3スタートアップへの投資は、シリコンバレーのVCを中心に毎日のように盛んに行われており、その全てを把握することが難しいほど増えてきています。

そこでしばらくの間、毎週新しく、$10MM(約10億円)以上の資金調達を発表したweb3スタートアップを中心に、気になる企業を独断と偏見で取り上げます。

最新事例を手っ取り早く皆さんが理解できるように、なるべく分かりやすく簡潔に解説したいと思います。

今回の事例は、web3を実際に使って学ぶことでトークンをもらえるRabbitHole(ラビットホール)というサービスです。

RabbitHole Series A

To expand upon our efforts to help protocols fight speculation, we’ve raised $18M, co-led by Greylock and TCG Crypto, to now convert web3 users into web3 contributors.

RabbitHoleは、2022年の2月に$18MM(約18億円)のシリーズAを発表しました。シリコンバレーの老舗ベンチャーキャピタルであるGreylockやTCG Cryptoから調達しています。

Rabbithole

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”Play to Earn”ならぬ”Learn to Earn”

暗号資産系のサービスというと、とっつきにくいというイメージをお持ちの方が多いかもしれません。中でも、DeFiと呼ばれる暗号資産の金融系のサービスは特に最初の障壁が大きかったとも言えるでしょう。

そこで、2020年の夏頃から暗号資産やディーラーと呼ばれる分散型アプリケーションについて学習コンテンツを提供する企業が増えてきました。

バイナンスやコインベースといった暗号資産業界では、大手にあたる企業がこうした教育コンテンツを提供し始めました。

背景には、とっつきにくい暗号資産型のweb3サービスを始める障壁を下げることが目的だと考えられます。

その障壁を下げるために、特定のタスクをこなしたユーザーに対して、トークン(暗号資産)を渡すという仕掛けがよく行われてきました。

具体的には、web3の世界では、”Play to earn”と呼ばれる、ゲームをプレイすることで報酬を得られるゲームがこれまでもいくつか出てきました。

今回紹介するRabbitHoleのサービスは、”Learn to Earn”というコンセプトが特徴的です。


web3関連のスキルを身につけて報酬がもらえるRabbitHoleとは

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RabbitHoleの仕組みは、各ユーザーに与えられるタスクをこなしていくとトークンがもらえる、という非常にシンプルなものです。

実際にどのようなタスクがあるのか見てみましょう。

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このSkillsにあるように、トークンのプロトコルを管理する立場としてコミュニティに参加する、自分が保有している暗号資産を貸し出して金利を得る、など具体的なタスクがスキルとして登録されています。

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例えば、Lending(貸し出し)のセクションを見てみると、DeFiのサービスに対して、自分が保有している暗号資産を貸し出して収入を得ることで、これらのタスクが完了することになります。


RabbitHoleでweb3スキルの履歴書を作る時代へ?

RabbitHoleは、中長期的には、web3関連のスキルやコミュニティでの活動を可視化して、web3時代の履歴書を作成するというビジョンを掲げています。

これは、我々が普段目にするような学位や資格のような概念が、RabbitHole上に構築されていくイメージになるのではないでしょうか。

サービスの観点では、連携するweb3サービスのアクティブユーザーを増やすことができるため、広告収入は得られることは間違いないと思います。

それだけではなく、世界中のどこにいてもRabbitHoleのタスクをこなし、スキルを獲得していくことで、web3時代の履歴書が作ることができれば、爆発的にユーザーを獲得する可能性があり、大きなポテンシャルを秘めています。


今回の記事はいかがでしたでしょうか。

他にも、こんなweb3スタートアップを紹介してほしい、などのご要望も、是非Twitterでコメントいただければ嬉しく思います。


過去のweb3事例集

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