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【web3を触ってみる】第3回: 暗号資産をウクライナへ寄付してみる

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前回に引き続き「web3を触ってみるシリーズ」を続けていきます。

今回のシリーズは今のところ以下のような形で、一週間に一回分ずつ記事にしていく予定です。

第1回: 暗号資産取引所・暗号資産ウォレットにイーサリアムを送金してみる
第2回: NFTを買ってみる
第3回: 暗号資産をウクライナへ寄付してみる
第4回: 暗号資産を預けて金利を稼いでみる
第5回: 暗号資産を第三者に貸して金利を稼いでみる
第6回: (仮)シバタが買ったNFTを覗いてみる
※記事は変更になる場合があります。


第3回: 暗号資産をウクライナへ寄付してみる

今回は、「第3回: 暗号資産をウクライナへ寄付してみる」を皆さんと一緒にやっていきましょう。

を、まだやっていない方は是非そちらを先に行ってください。


第1回の復習: ウォレットに残高はありますか?

第1回の内容をこなしていただいた方は、 Metamask(メタマスク)というウォレットにイーサリアムの残高があるはずです。

皆さんのパソコンには、メタマスクの Chrome Extension がインストールされているはずなので、そちらをクリックしてログインしてみてください。

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この画面のようにイーサリアムの残高が見れるはずです。こちらには残高が296.6ドルあり、イーサリアムとしては約0.087ETHあります。

今回は、このイーサリアムをウクライナに寄付してみましょう。

・想定必要時間: 5分程度(ウォレットに暗号資産残高がある前提)
・利用するサービス(ウォレット): メタマスク https://metamask.io

ウクライナへの寄付の受取人は誰になるのか?

実際に寄付をする方法は、非常に簡単なので最後に詳しくご紹介します。

はじめに、実際に寄付を受け取る人は誰になるのかという点に触れてみます。

2月27日に、ウクライナ政府が暗号資産を利用して寄付を受け付けるという旨のツイートをしました。


この寄付用アドレスが公開された当初は「アカウントがハッキングされたのではないか?」と疑う声も出ていたものの、その後は「アカウントが本物であること」が確認されており、イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏などもアカウントが本物であることを報告しています。

ここにあるように、本当にお金を政府に寄付すると暗号資産が届くのかと心配する声もありましたが、直接政府に届けることができることが確認されています。

従って、今回の場合、寄付の受け取りはウクライナ政府ということになります。


暗号通貨で寄付をするメリットとは?

暗号資産を使用すれば個人が安い手数料で素早く寄付を行うことができるため、これまでにも「有事の際の寄付手段」として有効活用されており、日本で地震や水害などの自然災害が発生した際にも世界中の複数の国から「仮想通貨による寄付」が行われていました。

ここでも書かれている通り、暗号資産を利用する最大のメリットは、ミドルマージンを排除して直接ウクライナ政府に寄付を届けることができ、それも瞬時に届けることができるということに尽きると思います。

通常、寄付を行う場合は、NPOや企業などが一旦寄付を募り、それを現地で活動する団体などに届けるわけですが、時間がかかる上に、間に入るプレイヤーが多くなればなるほど費用もかかってしまいます。

今回のように、暗号資産を使えば今回のように一切間にミドルマージンが発生することなく、直接寄付を届けたい相手に届けることができるという点が、ひとつのメリットではないかと思います。

逆にデメリットとしては、自分が寄付した暗号資産が、戦争に関連する武器に使われてしまう可能性もあります。被害に遭っている人への支援だけを目的にしたい人からすると、必ずしも自分の寄付が意図通りに使われないというリスクもあるという点は言及しておきます。


暗号資産での寄付はどのくらい集まっているのか?

Ukraine Has Received Close to $100M in Crypto Donations

Bornyakov said that more than $60 million of the $100 million was received in the main fund run by Kuna, the Ukrainian crypto exchange.

2022年3月10日時点で$100M(約100億円)を超える寄付が暗号資産を通じて行われました。うち$60M(約60億円)がメインファンドに対して寄付されています。

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日本でも楽天がかなり積極的にウクライナへの寄付を募っていますが、その規模は3月30日時点で10億円超で、その約10倍の規模が暗号資産を通じて集まったということになります。

暗号資産への対応を爆速で進めるウクライナ

さらに余談ですが、ゼレンスキー大統領はウクライナ国内での暗号資産取引所を合法的に認め、暗号資産系企業がウクライナ国内で銀行口座を開けるようにするという法案に署名しました。

このように、ウクライナは暗号資産のパワーを理解し、積極的に国として取り入れていくという意思決定を戦時中ながら行っています。


ウクライナへ暗号資産を寄付する方法

では実際に、メタマスク上に保有しているイーサリアムを寄付してみたいと思います。

寄付する送信先のイーサリアムアドレスをこの Twitter からコピーしてください。

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次にメタマスクの Chrome Extension を開いて send ボタンを押して、送信先に今コピーしたイーサリアムのアドレスを貼り付けてください。

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今回は100ドルぐらい寄付したいと思います。

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送金手数料に相当するガス代が少しかかりますが、合計金額を確認した上で Confirm を押します。

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数分すると寄付が完了し、この画面の一番下にあるように実際に送金できたことが確認できます。

かかった時間はメタマスクにちゃんと残高が残っていればですが、おそらく数分だと思います。

手軽に瞬時に直接届けたい相手に寄付ができるという意味では衝撃的な速さだと思いますし、手数料はかかりますが利便性も非常に高いと思います。

ウクライナに寄付したい方はぜひ暗号資産での寄付も検討してみてください。

次回予告: 第4回: 暗号資産を預けて金利を稼いでみる

第1回: 暗号資産取引所・暗号資産ウォレットにイーサリアムを送金してみる
第2回: NFTを買ってみる
第3回: 暗号資産をウクライナへ寄付してみる
第4回: 暗号資産を預けて金利を稼いでみる
第5回: 暗号資産を第三者に貸して金利を稼いでみる
第6回: (仮)シバタが買ったNFTを覗いてみる
※記事は変更になる場合があります。

次回は、暗号資産を預けて金利を稼いでみようと思います。


今回の記事はいかがでしたでしょうか。

まだ始めたばかりのマガジンなので、皆さんからのフィードバックを沢山お待ちしています。コメント欄やTwitter等でコメントをお待ちしています。

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