決算が読めるようになるノート
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【保存版】マネーフォワードのIPOはSaaSのお手本レベル
先日、マネーフォワードの上場申請が許可されました。今日はそのマネーフォワードの目論見書から、特にB2BのSaaSのビジネスモデルを勉強したいと思います。最初に結論を書くと、今回のマネーフォワードのIPOは、上場であることが問題ないだけでなく、SaaSモデルのIPOとしてはシリコンバレー型に近い、お手本・ロールモデルになるようなKPIをたくさん含んだ内容になっていると言えます。
始めに売上と営
決済端末Squareの絶好調を支える3つの差別化戦略
以前一度Squareに関して書いたnoteが好評だったので、今回はその続編を書いてみたいと思います。
FinTechのパイオニア Squareの3つの「ここが凄い」
ご存知の方も多いと思いますが、Squareは上の写真にあるような小型の決済端末を提供している会社です。
早速決算資料を見てみたいと思います。
取扱高は$16.4B(約1兆6,400億円)で、YoY+32%と非常に高い成長率にな
ZOZOTOWNのテイクレートは楽天市場・ヤフーショッピングの●倍
書籍「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣」で、Eコマースビジネスのテイクレートに関して詳細な説明を書きましたが、今日はその発展形を少し書いてみたいと思います。
本の中では、日本のEコマースのテイクレートは7%〜8%程度ということを書きました。
この場合のEコマースというのは、楽天市場やヤフーショッピングといったようなマーケットプレイス型のビジネス、或いはアマゾンの様な直販型のビジネス
Amazonは最大のハックである「税ハック」と日本のソフトウェア産業の競争優位
(日本時間 2017年8月23日 8:55修正)2点追記しました。
1) 消費税の納税義務と日本に恒久的施設を有するかどうかが関係ない点。詳細。
2) Amazon本社があるワシントン州内では消費税が無料ではない点。
ご迷惑おかけいたしました。
今日は、Amazonのあまり知られていない側面を、一つ読み解いてみたいと思います。それは、Amazonは、営業利益を出して税金を支払うよりも、大規模な投
「ツケ払い」の貸倒率を推計してみた
このnoteでは過去にも「ZOZOTOWNのツケ払い」に関して何度か取り上げてきました。
ZOZOTOWNの「ツケ払い」が凄い件(推計月間●億円も利用)(2017/02/16)
「ツケ払い」の成長率を推定してみたら超が付くほど意外な結果に!?(2017/05/25)
今回はZOZOTOWNの「貸倒率」について推計をしてみたのでご紹介したいと思います。
この分析をしようと思ったのは、複数の読
ヤフーがどうしても銀行を連結子会社にしたかった理由
今日はヤフーの話を書きたいと思いますが、いつも書いているショッピングの話ではなくFintechの話です。
1年以上前に以下のnoteを書きました。そして、ここで書いたことが予想通りに起こったという話です。
*ヤフーのカードビジネスが抱える「時限爆弾」とその回避方法(2016/03/25)
三井住友銀行との間でのジョイントベンチャーであったジャパンネット銀行をヤフーの連結子会社にするという