決済端末Squareの絶好調を支える3つの差別化戦略
以前一度Squareに関して書いたnoteが好評だったので、今回はその続編を書いてみたいと思います。
FinTechのパイオニア Squareの3つの「ここが凄い」
ご存知の方も多いと思いますが、Squareは上の写真にあるような小型の決済端末を提供している会社です。
早速決算資料を見てみたいと思います。
取扱高は$16.4B(約1兆6,400億円)で、YoY+32%と非常に高い成長率になりました。
売上は$552M(約552億円)でYoY+26%と、こちらも高い成長率になっています。
営業利益は$−16M(約−16億円)で未だに赤字ではありますが、前年同期で大きく改善してきています。
このSquareの成長を支える最大の要因は、大規模な店舗での利用が加速している点にあります。
Squareの決済端末を利用している店舗の年間取扱高を見てみると、図の紫の部分である、年間売上が5,000万円を超える店舗でのシェアが大きく増えていることがよくわかります。
これらの大規模店舗による取扱高が、Square全体の取扱高の46%を占めると言われています。
サービスリリース当初は、年間売り上げが1,250万円以下の比較的小規模な店舗で利用されていたSquareですが、そこから徐々に、大きな店舗にも普及が加速していると言うのが現状です。
以前はスターバックスでの決済をSquareが取り扱っていた時期もあり、スターバックスとの契約が終了になるというアナウンスがされた際に最大顧客を失う事を心配をした投資家も多数いましたが、今となってはそんな不安を忘れさせるほど、順調に成長は続いています。
今日のnoteでは、そのSquareの強さの源泉である3つの差別化戦略を取り上げてみたいと思います。
決済端末というサービスそのものは、一見すると全く差別化要因が無い、ある意味誰でも真似できてしまうサービスにも見えますが、Squareの差別化戦略はとても上手くいっているように見えます。
日本でも似たような決済端末を提供しているサービスが複数あるかと思いますが、Squareの3つの戦略はそういったプレーヤーのみなさんにも参考になるのではないでしょうか。
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