【web3】写真を撮るだけで儲かる!注目のGameFi「SNPIT」とはどんなサービス?
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web3の盛り上がりとともに、「xx to earn」という概念が広がったことはみなさんもご存知だと思います。
web3の盛り上がりはAIに取って代わられているように見えますが、ガートナージャパンが公表する「ハイプサイクル」で知られるように、IT関連の新技術の認知度や期待度は幻滅期の後、回復期を迎えます。
web3は幻滅期と思われる中でも、面白いプロジェクトは日々生まれています。今日は注目のGameFi「SNPIT(スナップイット)」について紹介します。
そもそもGameFiとは?
GameFiとは、”Game”と”Finance”からなる造語で「ゲーミファイ」と呼ばれます。一般的には、ゲームにDeFi(分散型金融)の要素が取り入れられたブロックチェーンゲームを指します。
web3でよく注目される、ゲームをすることで暗号資産をもらえる「play to earn」のゲームも、このGameFiに当てはまります。Axie Infinityや、「move to earn」として知られるSTEPNもGameFiの一つです。
既存ゲーム会社も注目している
独立系暗号資産データアグリゲーターのCoinGeckoによると、時価総額上位40のゲーム会社の72.5%にあたる29社がweb3関連事業を模索しているそうです。
しかし、実際にゲームをリリースしているのは、9社に留まり、大企業が力を入れて世の中一般にリリースされるのはこれからで、今後盛り上がりが期待されます。
注目の「SPINT」とは?
誰もがスマホを持ち歩き、そしてinstagramの登場もあり、写真を撮るという行為は日常的ですが、SNPITは「Snap to earn」、つまりカメラNFTで写真を撮るだけでトークンをもらえるというアプリケーションです。
SNPITは、GALLUSYS株式会社(ギグワークス株式会社の100%子会社)と、チューリンガム株式会社が共同開発し、ゲームのパブリッシングは、ドバイを拠点とするZEAL NOVA DMCCが担当しています。
2023年7月にクローズドβ版が1万人限定でリリースされ、9月にβ版が一般公開されました。また、AKB48などを生み出したことで有名な秋元康氏がSNPITのアドバイザーに就任しています。
写真を撮影してトークンを得るだけでなく、トークンを用いてカメラの性能を向上させることで、より精巧な画質で撮影でき、トークン獲得量が増えます。
2024年には、特定の画質基準をクリアした写真でバトルへのエントリー資格を得て参加できるバトル機能もリリースされる予定で、バトルで勝利することでトークン獲得も可能となります。
パブリックセールでは24時間以内に完売
「Snap to earn」といっても、もちろん通常のスマホカメラで写真を撮るだけではありません。カメラNFTを購入することで初めて、SNPITのゲームに参加することが可能となります。
ちなみに、カメラNFTには4つの性能ステータスがあり、カメラの希少性によって初期値が異なります。この値を増やすことで、写真のクオリティが上がり、前述のバトル参加も可能となる仕組みです。
ゲーム参加に必須となるカメラNFTのパブリックセールが、2023年10月28日に始まりました。当初は2023年11月3日までの1週間をセール期間としていましたが、開始からわずか20時間40分で完売となりました。
プレセールも含めて、合計8,275個のNFTが販売されました。OpenSeaで見てみると、最大所有者でも8.14%となっており、他のNFTと比較すると分散しているようにも見えます。
また実際にいくつかの所有者のウォレットを見ると、他のNFTは所有しておらず、SNPITのNFTが初めてという人も見られることから、web3市場の拡大にもつながっています。
web3が下火になっている中で、新たな「Snap to earn」というコンセプトの登場により、個人でも稼ぎやすいことから非常に注目されています。
ギグワークスの株価が急騰
SNPITの共同開発をしている会社として、BPO事業を主力とするギグワークス株式会社が関わっています。本件がどのような契約かはわかりませんが、一般的にゲームのデベロッパーはゲームの売上高の50~80%が取り分となり、残りがパブリッシャーの取り分となります。
今回は共同開発で2社のデベロッパーが存在しますが、チューリンガムはトークノミクス周りの支援という立場なので、ギグワークスの取り分の方が多く、30~50%はあるのではないかと考えられます。SNPITが広がれば、それだけギグワークスの収益に貢献し得るといえます。
ちなみに、ブロックチェーンゲームにおけるビジネスモデルは主に二つあります。直接販売、つまりNFTの一次販売で今回でいうとカメラNFTの販売です。そして、ゲームが盛り上がれば盛り上がるほど大きくなる間接販売、つまりユーザー間のNFTの二次流通の手数料です。
今回の株価の上昇は、SNPITが大きくなり、今後の二次流通が高額かつ大きくなるという期待の表れでしょう。
ギグワークスは上場企業で、2023年9月26日に秋元康氏がSNPITのアドバイザーに就任したことを発表し、株価は最高で約4倍にも跳ね上がりました。
web3のプロジェクトの取り組みが、既存金融である株式市場にも大きな影響を与えている1つの事例ともいえます。
SNPITは現在β版であり、正式版リリースは2023年12月までに行われる予定です。引き続き、SNPITの動きはもちろん、株価にも注目です。
今回の記事はいかがだったでしょうか。
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