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決算が読めるようになるマガジン

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Q. 新規上場するBASEのテイクレートは?

A. BASE(ECマーケットプレイス)が7.2%、PAY.JP(決済)が2.7% 今日の記事では、先日上場が承認されたBASEのビジネスを詳しく見ていきたいと思います。 BASEのビジネスは、昔で言うところのeBay + PayPal、最近ではSquareやShopifyとも似ているので、モデルとしては古くからあり、かつ今も十分ホットだと言えるでしょう。 BASE株式会社 新規上場申請のための有価証券報告書 BASEは主に二つのサービスがあります。 一つ目はBAS

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Q. LINE Payのアクティブユーザーあたりの獲得コストは?

Q. LINE Payのアクティブユーザーあたりの獲得コストは? A. 1KYCユーザーあたり約10,000円。 *KYC = Know Your Customer: 顧客確認の意味。登録の際に本人確認を取る一連の手順や書類も指します。 本文では本人確認が取れているユーザーをKYCユーザーと記しています。 2019年4月〜6月期のLINEの決算で「LINE Pay」に関して凄まじい数字が公開されていたので、今日はそれを取り上げたいと思います。 LINE株式会社 201

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Q. 2019年のSaaS関連の新しいトレンドとは?

Q. 2019年のSaaS関連の新しいトレンドとは? A. 以下の5つが押さえておくべきトレンドです。 #1: SaaSの「40%ルール」より「売上成長率」が重視される時代へ #2: 「従業員あたりのARR」で成熟度が分かる #3: SaaS企業の売上マルチプルは7.6倍まで上昇 #4: SaaS企業の売上マルチプルには売上成長率だけでなく利益も影響する #5: SaaS企業の資金調達ラウンドは大型化する一方 最近SaaSビジネスの記事を沢山書いている気もしますが、今日も

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Q. 世界最大級のクラウドソーシングプラットフォームFiverrの最大の特徴とは?

Q. 世界最大級のクラウドソーシングプラットフォームFiverrの最大の特徴とは? A. 相対的に発注額が小さいタスクが大量に売買されている点。 今日の記事では、先日上場した世界最大級のクラウドソーシングプラットフォームである「Fiverr」を取り上げたいと思います。 まず最初にFiverrについて簡単に説明すると、イスラエルに本拠地を置く企業で2010年2月にサービスを開始しました。Fiverrのオンラインマーケットプレイスは、その名の通り最低金額を5ドルに設定してお

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Q. リクルートの3事業のうち、利益貢献が最も大きいのは?

Q. リクルートの3事業のうち、利益貢献が最も大きいのは? A. メディア・ソリューション事業 相変わらず決算が絶好調なリクルートですが、私の記事ではこれまであまり取り上げたことがなかったので、今日はリクルートホールディングス全体を俯瞰的に分析してみたいと思います。 株式会社リクルートホールディングス 2019年3月期 通期決算説明会(2019/5/14) 2019年3月期の通期で見ると、売上が2.3兆円 EBITDAが2,932億円と、ヤフーや楽天などのネット企業

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スマホ時代の高級ハンバーガー店「Shake Shack」のここが凄い

新着記事を(無料で)LINEへお届けします。以下のリンクからLINEで友達登録してください。 https://line.me/R/ti/p/%40pap3801g ---------------------------- 今日は、少し意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、アメリカで急成長を遂げている高級ハンバーガー店Shake Shackを取り上げたいと思います。 最近日本にも進出したので聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、Shake Shack

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【2017年版】スマホアプリ開発者が知っておくべき7つの事実

今日は、comScoreが発表した最新のスマホアプリトレンドのレポートを、詳しく見ていきたいと思います。  スマホアプリと言うと、既に成熟産業だと思う人もいるかもしれませんが、まだまだ変化している部分もたくさんあります。 分かりやすくするために、7つのポイントに絞って詳細を書いていきます。これら7つのポイントは、スマホアプリに関連する仕事をしている人であれば、全て、数字も含めて頭に入れておいた方が良いレベルだと思います。 #1: ミレニアル世代(18-34歳)「無くなっ

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決済端末Squareの絶好調を支える3つの差別化戦略

以前一度Squareに関して書いたnoteが好評だったので、今回はその続編を書いてみたいと思います。 FinTechのパイオニア Squareの3つの「ここが凄い」 ご存知の方も多いと思いますが、Squareは上の写真にあるような小型の決済端末を提供している会社です。 早速決算資料を見てみたいと思います。 取扱高は$16.4B(約1兆6,400億円)で、YoY+32%と非常に高い成長率になりました。 売上は$552M(約552億円)でYoY+26%と、こちらも高い成

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AmazonがファッションECに本気になったという5つの証拠

高級食料品スーパーを買収するなど世間を賑わせているAmazonですが、2017年こそはファッションカテゴリーでも本気になっているAmazonが見れる年になるかもしれません。 実はEC化率が高いファッションカテゴリーグローバルに市場分析などを手がけるNPD Groupの調査によると、アメリカのファッション業界全体では市場規模は$218.7B(約21.8兆円)で前年同期3%で成長しています。 そのうちECが占める割合は全体の19%となっています。この19%という数字はアメ

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しばQ: 海外の不動産テックの事例について教えてください。

このnoteは「何でも質問できますコーナー = しばQ」への回答です。 しばQへのご質問は↓から! https://m.me/irnote/ Q: 海外の不動産テックの事例について教えてください。ご質問させていただきます。 日本の不動産テックがなかなか日の目を見ない中、Zillow(ジロウ)を代表とする不動産テックがどのように成長しているのか、取引慣行の違う日本がお手本にできる部分はどういった点なのかを知りたいです。 A: アメリカではZillowが売上$847M(約84

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日本が「後進国」に見えるほど凄い中国のスマホトレンド7選

前回に引き続き「Internet Trends 2017」特集です。 今回は中国に関して詳しく取り上げてみたいと思います。中国といえばスマホ後進国である、と考える方も多いかもしれませんが、実際は既に日本よりもはるかに進んでいる「スマホ先進国」であるというのは、正確な表現だと思います。 一言でまとめると、もともとデスクトップのインターネットのインフラが、日本やアメリカのように発達していない状態でスマホが登場したため、最初からスマホモバイルに最適化された形で、あらゆるサービス

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【業界関係者必見】2017年最新のネット広告トレンド9選

先日発表になった「Internet Trends 2017」の中に、広告に関するセクションがありました。その内容が非常に未来を感じさせるものだったので、今回はそれを取り上げてみたいと思います。 一言でまとめると、このスライドであるように、以下の要素が組み合わさって広告が進化している、ということになります。 ・大規模データ ・計測ツール ・ターゲティング精度の改善 ここでは「Internet Trends 2017」の中から、9つの広告商品を取り上げたいと思います。あくま

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Abema TVが上手く行っていそうだと言える3つのチェックポイント

今日のnoteはサイバーエージェントのAbema TVに関して書いてみます。 先日の決算発表によれば、メディアとしての Abema TV は非常に順調に成長しているように見えます。 前回までと比較して、新たにいくつか指標が公開され始めましたので、まずはそれらをおさらいします。 はじめにダウンロードですが、累計で1,000万ダウンロードを超えたと発表がありました。 次にアクティブユーザーですが、MAU(月間アクティブユーザー)が約600万、WAU(週次アクティブユーザー

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「守るドコモ、攻めるKDDI、見守るソフトバンク」均衡する携帯キャリアの戦略

携帯キャリアの2016年7-9月の決算が出揃いました。全社増収増益で、携帯料金を安くしたい総務省の担当者の血管がピクピクしてるのがよーく見えます。嘘 それはさておき、この「全社増収増益」の背景にあるカラクリを少し見てみたいと思います。その上で、各社がどういった戦略で闘っているのかというのを考えてみます。 急成長市場ではない携帯キャリアビジネス日本のように既に成人がほぼ1人1台携帯電話を持っている国では、これ以上、携帯人口を増やすのは困難であるため、大きな成長が見込めるとい

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