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【書評】STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか

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今日は、私としては非常に珍しいのですが、書評を書いてみたいと思います。今日紹介する本は、「スタートアップ 優れた起業家は何を考えどう行動したのか」という本です。

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この本は、日本で最大級のコーポレートベンチャーキャピタルであるYJ capitalの堀さんと、慶応大学の琴坂先生によって書かれた本です。

目次を眺めてみると、スタートアップを始めるためのプロセスが書かれているようにも見えますが、この本が何故他のスタートアップ本と違うのかというのを、二つの観点から書いてみたいと思います。

第一章 アイディアを見つける
第二章 最初の仲間を集める
第三章 プロダクトを作り、ユーザー検証する
第四章 ユーザーを獲得する
第五章 資金を調達する
第六章 起業するということ


本書が凄い理由その1: 17人もの大成功した起業家への生インタビュー

1つ目は、この本の大半の部分が、実際に大成功している起業家への生のインタビューで構成されているという点です。

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正直に申し上げると、ここまで深い内容のインタビューを全く期待していなかったので、良い意味で期待を裏切られたことになりますが、量質ともに、全くレベルが違う次元のインタビューだと思います。

これだけ成功している多くの起業家に対して、これだけ深掘りしたインタビューをすることができるというのはかなり稀なことで、まず「量」という点において、カバーしている起業家の種類、業界、会社の成功のサイズなどを見ても、非常に多様性が確保されているインタビュー対象になっていると思います。

そして「質」という意味でも、一人一人のインタビューも他では話したことがないような深い内容が随所に出てきており、17人の起業家の起業物語として読むだけでも十分読み応えのある内容だと思いますし、そのためだけにも、この本を買う価値があると感じました。


本書が凄い理由その2: 起業に必要な知識が構造化されている

二つ目にこの方がユニークだなと感じた点は、起業の生々しさを失うことなく、起業に必要な知識が構造化されているという点です。

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世の中には多くのインタビューがあるのは事実ですが、インタビューを通じて得られた知見をパターン認識して、ある種の普遍的な知識として構造化するというのは、全く別の次元の難しさがある作業です。

この本は、会社を設立するのに必要な法律の知識や会計の知識が書いてあるわけではありませんが、実際にスタートアップを起業するとどのようなことが起こるのか、というのを頭の中でシュミレーションできるようになるのに十分な知識が書かれていると言えるでしょう。

本来であればもっと詳しい内容を紹介したいとも思うのですが、本日が発売日ということもあり、ネタバレは良くないと思うので、これよりも具体的な内容を読みたい方は、ぜひ以下から本を購入してみてください。

とても内容が詰まった本なので、通常よりも高い値段になっている気もしますが十分ペイする内容だと、個人的には思います。

さらに、この本を読んでもっと読みたいと思った方はファウンダーズアートワークという本があります。

この本は元々は英語の英語で書かれた本ですが、Yコンビネーターの共同創業者であるJessica Livingstonが書いた本で、かなり昔の本ではありますが、起業の生々しさを知るという意味では通じるものがあります。

以上、今回は書評をご紹介しました。日本では緊急事態宣言が解除され、新しい生活へ緩やかに移行しているような状態かと思います。気持ちを新たに、スタートアップの多くが詰まった良書を読まれるのは如何でしょうか。


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