【web3マガジン】NFT事例その1: プロサッカー選手によるNFT発行
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今回は第2回目のweb3マガジンとなります。前回の記事をご覧になってない方は、無料なので、ぜひ目を通してみてください。
(おさらい)NFTとは?
前回の記事では、ゴルフ場経営に参加する権利としてのNFTを紹介しました。
NFTとは、ゴルフ場経営のケースでは、株式会社における議決権のようなものだと理解すれば良いでしょう。
一方、NFTには他にも様々な活用方法があります。今回と次回の記事で、具体的にどのようなNFTの活用法があるのか、web3に詳しく無くてもすんなり理解できるように、なるべく平易にご紹介します。
リオネル・メッシとNFT
今回の記事では、プロサッカー選手やプロサッカークラブの事例を扱います。
アルゼンチンのサッカースター、リオネル・メッシ(Lionel Messi)は、デジタルデザイナーのBossLogic(ボスロジック)氏によって彼のイメージで作成されたNFT(非代替トークン)コレクションを発表した。
ここにあるように、リオネル・メッシ選手は、「メッシバース」と呼ばれるアートコレクションを発表しました。具体的には以下のようなデジタルアートを購入することができます。
こちらのデジタルアートは、入札開始価格が5万ドル(約500万円)となっており、非常に高価です。
このアートは1点のみ提供されるため高価になっていますが、他にも、コピーが75点提供されるアートは、入札開始価格が1万ドル(約100万円)となっていて、様々なデジタルアートが様々な値段で販売されています 。
パリ・サンジェルマンもファントークンをNFTで発行
さらには、メッシ選手が所属するパリサンジェルマンも、ファントークンをNFTで発行しています。
これはいわゆる「ファンクラブの会員権」と捉えれば良いのではないでしょうか。権利として、会員限定サービスやVIPサービスなどを利用することができます。
プロサッカー選手の移籍金がNFTで支払われる時代?
以上の事例のみでは、web3が発展する前から存在した、有名選手のサイン入りグッズやファンクラブの会員権の仕組みと同じように見えるかもしれません。
しかし、パリサンジェルマンはさらに進んだ取り組みもしています。
フランスのサッカークラブ、パリサンジェルマンFC(PSG)は、リオネル・メッシ(Lionel Messi)氏がPSGファントークンで賃金の一部を受け取ることを大手メディアのREUTERSが報じ、明らかになった。
なんと、リオネルメッシ選手のFCバルセロナからパリサンジェルマンへの移籍金の一部がファントークンで支払われたという発表がありました。
興味深いのは、このNFCを活用したファントークンは、従来型のファンクラブ会員権とは異なり、「クラブの人気状況に応じて値段がダイナミックに変動していく」という点です。
記事によると、メッシ選手がパリサンジェルマンに移籍するという噂が流れたタイミングで、パリサンジェルマンのファントークンの値段が約50%も高騰したそうです。
従来のファンクラブの会員権は、値段が大きく変動することなく、かつクラブによって一元的に管理されていました。
それが進化し、今回の事例では、権利がNFTとしてブロックチェーン上で管理されることで、より市場に連動した価格でダイナミックな取引が可能になる、という点がNFTの1つの特徴として見えてきます。
(まとめ)ファンクラブ型のNFTの特徴
今回紹介したファンクラブ型のNFTの特徴は以下の3点です。
・既に人気がある選手・アーティスト・チームが発行主体
・希少性があるデジタルアイテムを作成
・(物理的なモノがあるかないか以外は)これまでも存在した「有名人サイン入り限定グッズ」に近い
これまでのファンクラブ型の会員権などと比べての違いは、以下の点が挙げられます 。
・人気の上昇・下落によってNFTの値段も変動する
・物理的なモノの移動を伴わないので、売買が起こりやすい
・ブロックチェーン上で唯一性が担保されるので偽物を掴む心配が少ない
今回の記事はいかがでしたでしょうか。web3を少しでも勉強している人にとっては簡単すぎる事例だったかもしれません。
次の記事では、さらに他のNFTの事例を取り上げてみます。
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