【web3マガジン】NFT事例その2: ゲーム中毒者がNFTで稼げる?
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先週に引き続き、今回はweb3マガジンの第3回目です。初回、2回目のweb3マガジンをご覧になっていない方は、以下から是非ご一読ください。
(おさらい)NFTとは?
初回の記事では、ゴルフ場経営に参加する権利としての NFT を紹介しました。このケースにおけるNFTとは、株式会社における議決権のようなものと理解すれば良いでしょう。
前回2回目の記事では、プロサッカー選手やプロサッカークラブが発行するNFTの事例について紹介しました。web3を少しでもかじったことがある人なら、違和感なくすんなりと理解できる内容だと思います。
そして、今回はこれまでと少し異なる事例として「ゲーム」を扱ってみます。
ゲームをし続けるだけでお金が稼げる?
こちらは「Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)」というゲームで、ベトナムのゲームスタジオ「Sky Mavis(スカイ・メイビス)」が開発しました。
このゲームは「Axies」と呼ばれるクリーチャーが特徴で、プレイヤーはこれを戦闘で使用したり、「繁殖」させて新しい子孫を残すこともできます。
さらに、繁殖させた「Axies」を販売することで、イーサリアムベースの暗号資産SLP(Smooth Love Potion)やAXS(Axie Infinity Shards)を獲得することもできます。
要するに、「ゲーム内でキャラを育て、そのキャラを販売することで暗号資産が得られる」という仕組みです。
つまり、ゲームを長時間プレイしてキャラを育てれば育てるほど多くの報酬が得られる、というゲーマーにとっては夢のような世界が訪れています。
ゲームをし続けるだけでお金が稼げる、その仕組みとは?
このようなゲームは、Play-to-Earn型(プレイして稼ぐ)と呼ばれています。この30秒の動画をご覧ください。
フィリピンなどでは、既に多くのユーザーがこのゲームに入り浸ってお金を稼いでいます。実際にどのような仕組みでお金が稼げるのかを詳しく見てみましょう。
まず、ゲーム内でキャラを販売して得られるのは、前述の通り、SLPという暗号資産です。
ゲームで獲得したSLPを、暗号資産取引所「BINANCE(バイナンス)」に移動すると、そこで法定通貨であるフィリピンペソに交換する仕組みが提供されています。
暗号資産という概念が抽象的で混乱してしまう方は、近くにあるパチンコ店を想像してみてください。
イメージとして、パチンコ屋さんで大量の出玉を獲得し、一度景品に交換してお店を出た後に、現金と交換する仕組みに似ていると思っていただくと分かりやすいでしょうか。
なぜNFTゲームが流行るのか?
このような NFTゲームが、フィリピンなどの比較的物価が安い国で大流行しているのには理由があります。
フィリピンでは、そもそも銀行口座を保有している成人が限られています。平均月収が約300ドル(約3万円)に留まるフィリピンの人々にとって、わざわざ手数料を取られてまで銀行口座を保有する理由があまりない、という点も大きな理由の一つだと言われています。
ここでポイントになるのは、ゲームを長時間プレイすることで得られる暗号資産を、フィリピンペソという法定通貨に交換すると、それだけで毎月の生活費が稼げてしまう人が多数いるという事実です。
英語になってしまいますが、こちらの動画を是非ご覧ください。嘘のような話ですが、本当のドキュメンタリーです。
アメリカや日本などの先進国では難しいかもしれませんが、比較的物価が安いフィリピンなどの国では、こうしたことが可能になるというのが現実です。
そして、プレイヤーが増えれば増えるほど、ゲーム内で育てられたキャラやアイテムの価値が上がっていくため、より多くのお金が稼げるようになるという仕組みも、見逃せないポイントです。
(まとめ)Play-to-Earn型NFTゲームの特徴
今回紹介したPlay-to-Earn型NFTゲームの特徴は、以下の点です。
・ゲームを長時間プレイすることで得られるアイテムが獲得できる
・そのアイテムを販売して、対価として暗号資産を得ることができる
・獲得した暗号資産を、法定通貨に交換する仕組みが存在する
・フィリピンなど物価が比較的安い国では、これだけで生計を立てることが出来る人が多い
これまでのゲームプラットフォームと比べての違いは、以下の点が挙げられます。
・アイテムの売買が(ゲーム側が準備した)暗号資産を通じて行えるように設計されている
・ゲーム内暗号資産が、法定通貨に交換できる
・ゲームをプレイし続けることでお金(法定通貨)が得られるという仕組みが、単に楽しみたいゲーマーだけではなく、稼ぎたいゲーマーも魅了させ、急速に成長している
今回の記事はいかがでしたでしょうか。
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