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【web3】Q. クリプトの冬の時代、投資家の意欲は消えているのか?

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A. 投資家のクリプトへの投資意欲は消えていない。またweb3関連サービスへの投資も盛り上がっている。

イノベーションには幻滅期がつきものです。そのような言葉は一般的に言われているものの、クリプト(暗号資産)の値動きが気になっている人も多いのではないでしょうか?

今日は「冬の時代」が到来しているクリプト業界について、いま起きていることをまとめてみたいと思います。


クリプトの「冬の時代」

クリプト業界が盛り上がり始めたのは2018年頃からで、それ以降は年金基金やヘッジファンドなどの機関投資家もクリプトへの投資を始めていました。

直近1年のクリプト全体の時価総額と出来高のチャートを見てみましょう。

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時価総額は乱高下していますが、2022年5月には大きな下落トレンドとなりました。

2021年11月には最高で$3T(約300兆円)を超えて最高記録となっていましたが、2022年6月には$1T(約100兆円)以下にまで一時下がりました。2022年8月現在はやや回復傾向ですが、ピーク時と比較するとまだまだ回復したとはいえない状況です。

今回の暴落はビットコインの暴落に始まり、多くの通貨が60-70%程度の下げ幅となりました。

これらクリプトの暴落を受けて、web3関連サービスの運営にも影響が出ています。クリプト業界の先駆者で2021年4月にNASDAQ上場を果たしたCoinbaseは従業員の18%を削減することを発表しました。他にも、BlockFi、Crypto.com、Geminiなどの代表的なクリプト企業もレイオフを発表しています。

またクリプトレンディングを運営するCelsiusは「極端な市況環境」を理由に、顧客口座間の引き出しと転送を一時停止することを発表するに至っています。

市場環境が変わった今、各社は投資対効果を見極めて注力領域にフォーカスした経営に変化しています。これはクリプト業界だけでなく、web2サービス企業にとっても市場環境に合わせた動きなので、決して特別なことではありません。

クリプトの暴落はこれまでに何度も起きていますが、今回「冬の時代」と言われる背景は何なのでしょうか?


これまでの暴落との違い

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端的にいうと、これまでの暴落は中国などの各国の規制強化やハッキングが理由で起きていました。しかし、今回は様相がやや異なります。

それはweb2サービス企業も影響を受けているように、マクロ環境による影響が大きいということです。連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げを発表するなど、アメリカの金融引き締めを中心とした動きに株式市場だけでなく、クリプト業界も反応しています。

つまり、これまでとは要因が異なり、回復に長い時間を要する可能性があります。それゆえに「冬の時代」と言われているのです。

ちなみにThe informationによると、投資ファンドのKKRの予測で、テックセクターのIPO市場は2022年内には戻らないと見ているようです。回復は2023年Q1〜Q2頃と言及されており、クリプトの市況もマクロ環境と連動する可能性が高いとすると、クリプトの冬の時代からの回復にもあと1年程度かかる可能性があります。


投資家の意欲は消えたのか?

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しかし、投資家のクリプトへの投資意欲はまったく消えていません。上図はstatistaによる調査で、2年前の2020年と2022年の「クリプトに投資をしているか?」「クリプトに投資しようとしているか?」を比較した図です。

2020年は投資している人が8%で、投資しようとしている人が11%であったのに対して、2022年はそれぞれ18%、15%と右肩上がりとなっています。

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Coinbaseの決算資料で開示されているTrading Volumeも確認してみましょう。

こちらは2022年Q2は$217B(約22兆円)で、2022年Q1の$309B(約31兆円)と比べて、少し下がっています。直近は大きな下落があったので、やはり売買を控える人が多くなっているのでしょう。しかし、トレーディングの内訳を見てみると、ビットコイン、イーサリアムは増えていることがわかります。


web3関連の資金調達状況はどうか?

まだweb3業界が未熟であるが故に、クリプトの価格が下がると、web3サービス企業の資金調達環境にも影響が出てしまう可能性があります。

まだ2022年5月の暴落以降、期間が短いので確定的なことは言えませんが、毎週お届けしているweb3データベースでの紹介プロジェクト数は少し減少傾向となっています。リリース当初の4月頃は毎週10〜20件程度あったのに対して、直近は5〜10件程度となっています。

まだ確定的なことは言えませんが、初動として影響を受けている可能性は否めません。

しかし、2022年Q1はクリプト業界は好調でした。Messari and Dove Metrics "H1 2022 Fundraising Report "によると、2022年上半期のweb3関連企業やプロジェクトの資金調達額は$30.3B(約3兆円)に達し、これは2021年通期の実績よりも多くなっているようです。

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中でもCeFi、インフラ関連の資金調達の金額比率が非常に高くなっています。直近はやや厳選傾向にある可能性がありますが、2022年Q2までを通してみれば昨年一年間を超えるほどの資金が流れ続けています。


web3事例データベースについて

「冬の時代」と言われる中でも、クリプト業界、web3企業やプロジェクトは未来を作り出すべく日々進化しています。それらのプロジェクト概要の速報をweb3事例データベースでは毎週お届けしています。

web3プロジェクトの調達情報、カオスマップ、事例集を週次更新で提供しています。web3の最新トレンドをいち早くキャッチしたい方は、以下のnoteより詳細をご確認ください。

今回の記事はいかがでしたでしょうか。

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