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「Appleショック」を吹き飛ばす(かもしれない)Apple関連の良いニュース5つ

Appleが業績予想を下方修正したことで、株式市場が大きく下落するという事態になっています。あまりに衝撃的な下落であるため「Appleショック」とも呼ばれています。

アップルが業績予測を下方修正。iPhone売上が米中貿易摩擦とバッテリー交換値下げで大きく減少

アップルは1月2日(米現地時間)ティム・クックCEOから投資家への手紙を公開し、2019年第1四半期(2018年10月〜12月)における売上高予測の修正を発表しました。以前の予測での890億ドル〜930億ドルから840億ドルに引き下げられています。

Appleが業績予想の下方修正をするということ自体が非常に珍しいわけですが、今回発表された下落の予想幅というのも非常に大きく、マーケットに不安が蓄積されているように見えます。

今回の下落の原因は二つあると言われています。

一つ目は中国における売上が伸び悩んだこと、二つ目はiPhoneの売れ行きが発売時期のずれもあり、前年ほど伸びなかったという原因です。

今回、株主へのレターがティム・クックCEOから発表されていますが、上でも書いた通りAppleがこのようなレターを出すというのはかなり異例のことなので、英語ではありますが、興味がある方はぜひ現文をご覧頂ければと思います。

Letter from Tim Cook to Apple investors

業績の下方修正そのものは決して喜べるニュースではないかもしれませんが、このレターの中で、五つほど良いニュースが紹介されていたので、ここでも紹介してみたいと思います。

中国での売上不振、iPhoneの売上不振、という、二つの大きなネガティブニュースはありますが、それ以外を見ると、Appleはまだまだ力強い成長をしている会社だということがご理解頂けると思います。


良いニュースその1: アクティブデバイス数は増え続けている

Our installed base of active devices hit a new all-time high—growing by more than 100 million units in 12 months. There are more Apple devices being used than ever before, and it’s a testament to the ongoing loyalty, satisfaction and engagement of our customers.

Appleが販売しているアクティブなデバイスの数は、過去12か月間で1億台以上増えた、という発表です。

製品の買い替えサイクルの話はありますが、ユーザーがAppleの商品をアクティブに利用している限り、いつかは買い換えることになるので、中長期的に見ればこの伸び率というのはポジティブな要因だと言えるのではないでしょうか。


良いニュースその2: iPhone以外のセグメントは2桁成長

Also, as I mentioned earlier, revenue outside of our iPhone business grew by almost 19 percent year-over-year, including all-time record revenue from Services, Wearables and Mac. Our non-iPhone businesses have less exposure to emerging markets, and the vast majority of Services revenue is related to the size of the installed base, not current period sales.

冒頭で述べた通り、iPhoneの売上不振が目立つ形になっている四半期ですが、iPhone以外のセグメントを見ると、YoY+19%と、大きく伸ばしています。

それだけではなく、サービスセグメント、ウェアラブルセグメント、Macセグメントでは、過去最高の売上を記録してもいます。

サービスセグメントというのは、その四半期のデバイスの売れ行きだけではなく、アクティブな(=前期までに売れていて、現在も使われているものを含む全ての)デバイスに比例して上がっていくものなので、ハードウェア販売に比べると、より積み上げ型のビジネスだと言えるでしょう。


良いニュースその3: サービスセグメントは4年間で売上2倍へ

Services generated over $10.8 billion in revenue during the quarter, growing to a new quarterly record in every geographic segment, and we are on track to achieve our goal of doubling the size of this business from 2016 to 2020.

サービスセグメントはその中でも特に好調で、2018年の10月から12月の3ヶ月間で、$10.8B(約1兆800億円)もの売上をもたらし、2016年から2020年までの四年間で、サービスセグメントの売上を2倍にするという目標に沿って売上が推移している、とのことです。

それだけではなく、全ての地域で過去最高の売上を達成しています。


良いニュースその4: ウェアラブル(Watch + AirPods)はYoY +50%成長

Wearables grew by almost 50 percent year-over-year, as Apple Watch and AirPods were wildly popular among holiday shoppers; launches of MacBook Air and Mac mini powered the Mac to year-over-year revenue growth and the launch of the new iPad Pro drove iPad to year-over-year double-digit revenue growth.

Apple Watch、Air podsを含むウェアラブルセグメントは、YoY+50%と、とてつもないペースで伸びています。

それだけではなく、iPad Proをリリースしたこともあり、iPadは前年度比二桁成長が達成される見込みだとも書かれています。


良いニュースその5: 多くの先進国で過去最高の売上更新

We also expect to set all-time revenue records in several developed countries, including the United States, Canada, Germany, Italy, Spain, the Netherlands and Korea. And, while we saw challenges in some emerging markets, others set records, including Mexico, Poland, Malaysia and Vietnam.

地域別にみると、アメリカ、カナダ、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、韓国といった先進国で、過去最高の売上を更新しています。

一方でメキシコ、ポーランド、マレーシア、ベトナムといった途上国では、まだ大きなチャレンジが待ち構えているとも書かれています。

以上、Appleショックと呼ばれる、Appleの業績下方修正の裏にあるポジティブなニュースを5つほど紹介してみましたが、皆さんはどう思われましたでしょうか。

Appleにとって、iPhoneと中国という、二つの大きなセグメントで予定が狂ってしまったのは全体としては非常に大きく、かつApple一社が株式市場全体に与える影響というのも非常に大きいものです。

しかしながら、サービスセグメントを中心にして、あるウェア販売だけのビジネスから、ハードウェアとサービスを融合していくビジネスに、Appleは変わりつつあるとも言えますので、今後に期待したいと思います。

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決算が読めるようになるノート

アメリカ・日本のネット企業(上場企業)を中心に、決算情報から読みとれることを書きます。経営者の方はもちろん、出世したいサラリーマンの方、就職活動・転職活動中の方になるべく分かりやすく書きます。

コメント1件

ティムの言う通りですね。私も買換えたのはAppleWatchとMac mini (2018)でした。
iPad Pro(2018)はfaceidと剛性が気になって控えています。
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