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Q. ゲーム実況中継で最も伸びているサービスは?

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A. YouTube Gaming Live、視聴時間の市場シェアが27.6%まで増加。


今日の記事では、ゲームの実況中継サービスのグローバルな競争環境を見ていきたいと思います。

StreamlabsとNewzooによるレポートから、詳細を見ていきましょう。

Streamlabs & Newzoo Q4 Year in Review Live Streaming Industry Report


ゲーム実況中継の3大サービスとは?

初めにグローバルでトップ3に挙げられるゲーム実況中継サービスを見てみると、このようになっています。

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・Twitch
・YouTube Gaming Live
・Mixer

マーケットシェアとしてはTwitchが圧倒的に大きいですが、YouTube gaming Live がTwitchの約1/3程度のサイズまでを占めてきています。

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実際にストリーミングされた動画の合計時間を見ると、YouTube gaming Liveが最も小さくなっています。

これの意味するところは、YouTube gaming Live は少数の動画で多くの視聴時間を稼いでいる、という事で、TwitchやMixerといったサービスは、相対的にロングテールの実況中継動画が多く配信されているということになります。


最も視聴されたゲーム、ゲーム開発者は?

続いて実況中継が最も長い時間視聴されたゲーム、そしてその開発者は誰だったのかというのを見てみたいと思います。

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League Legendsと呼ばれる、RIOT GAMESが作成しているゲームが圧倒的に1位になっており、FORTNITEを超える規模になっています。

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このグラフは、トップテンのゲーム開発者の視聴時間です。

これを見れば分かる通り、上位の開発者のゲームが圧倒的に長い時間実況中継されており、順位が落ちていくに従って指数関数的に視聴時間が落ちているのが読み取れるかと思います。

冒頭でも書いた通り、YouTube gaming Liveが市場シェアを大きく伸ばしたのが2019年という1年でしたが、以下では三つの点で、TwitchとYouTube gaming Liveを比較してみたいと思います。


比較その1: 総視聴時間: Twitch vs YouTube Gaming Live

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Twitchの視聴時間は右肩上がりで増えてきましたが、第4四半期に大きく落ち込んでいることが読み取れます。

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一方で、YouTube gaming Liveの方は逆に第4四半期に約1.5倍に伸びています。


比較その2: チャンネルあたりの視聴者数: Twitch vs YouTube Gaming Live

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こちらはTwitchのチャンネルあたりの視聴者数ですが、1チャンネルあたり28人というのが平均値ということになっています。

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一方で、YouTube Gaming Liveの方は、1チャンネルあたりの視聴者数が右肩上がりで増え、73.8人まで増えています。

一般的には、チャネル数が増えていくと1チャネルあたりの視聴者数というのは減っていく傾向にありますが.YouTube gaming Liveに関しては、チャンネル数が増えているにも関わらず、チャネルあたりの視聴者数が増えています。


比較その3: 同時視聴者数: Twitch vs YouTube Gaming Live

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このグラフがTwitchの同時視聴者数です。こちらも第4四半期に大きく落ち込んでいることが読み取れます。

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YouTube Gaming Liveの方を見てみると、同時視聴者数が第4四半期に大きく増えて、約42万人までになっています。


ゲーム実況中継プラットフォーム競争で最も重要な要素とは?

Twitchという会社はAmazonに買収されていますので、ゲーム実況中継市場においてもAmazon vs Googleの構造があるわけですが、これらの数字だけを見ると、規模感ではまだまだTwitchが大きいにも関わらず、YouTube Gaming Liveが物凄い勢いで追い上げていることがよく分かります。

では、Twitchの総視聴時間が減っているのは何故なのでしょうか?

Twitch’s loss of top streamers impacts hours watched and streamed in Q4 2019, report says

In August 2019, top streamer Tyler “Ninja” Blevins, announced his intention to leave Twitch for Microsoft Mixer. Several others have since defected as well, including competitive gamer Michael “Shroud” Grzesiek, who went to Mixer in October, Jack “CouRage” Dunlop, who left in November for YouTube Live, and Jeremy “Disguised Toast” Wang, who also left in November, but went to Facebook Gaming.

TechCrunchの記事によると、著名な実況中継ストリーマーがTwitchから離れていったことが大きく影響しているとの記載があります。

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このグラフは各四半期ごとに新しく作成されたゲーム実況中継動画の総時間になりますが、Twitchというプラットフォームに投稿されるゲーム実況中継動画が、どんどん減ってきていることが分かります。

上で書いたことも踏まえると、ゲームの実況中継サービスプラットフォームとして最も大事なことはやはり、

著名な実況中継ストリーマーをプラットホーム上に引きつけておくこと

だと言えるのではないでしょうか。

一時はこの市場はTwitchが完全に独占している市場とも思われていましたが、ここにきてYouTube Gaming Liveが、これだけの勢いで視聴者を獲得しているのを見ると、これからまだまだ動きが大きくなる気もします。

YouTube Gaming Liveとしては、おそらく著名な実況中継ストリーマーを自社プラットフォームにどんどん呼び込み、質の高い実況中継動画を多く投稿してもらい、既存の YouTubeのユーザーベースとアルゴリズムを改良していくことで、どんどん関連動画をおすすめして、Twitchを追い上げていく作戦になっているのではないかと推測しています。

日本では、Mirrativ(ミラティブ)などの日本独自のサービスが先行しているかと思いますが、グローバルで見るとAmazonとGoogleという、巨大なプラットフォームがしのぎを削っている状況ですので、今後もこの市場を追いかけていきたいと思います。


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