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【海外子育て】コーチングにも役立つアメリカで学んだ子供の「褒め方」「叱り方」

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前回は、アメリカで私が学んだ子供の褒め方という記事を書きました。

あまり結果を褒めすぎると、子供が褒められたいがために、新しいことにチャレンジしたくなくなってしまうという話です。

前回の記事をまだご覧になってない方は、こちらからご覧ください

【海外子育て】コーチニングにも役立つ!? アメリカで学んだ子供の「褒め方」

前回の記事の中で、アメリカではとにかく子供を褒める、一方で褒めすぎはよくないという事を書きました。では一体どのように子供を褒めればいいのか?という質問を頂いたので、今回は少し具体例を交えて、私がアメリカで学んだ、子供の褒め方の例を書いてみたいと思います。

あくまで個人的な感想ですが、子供の褒め方というのは対象が子供だけではなく、会社など大人との関係の間でも十分応用が可能な、コーチングの良いレッスンだと思っています。

小さな子供がいる方でもいない方でも、様々な日常生活の場面で応用できることが多いかと思いますので、少しでも参考になれば幸いです。


褒め方の例

5〜7歳児の野球(リトルリーグ)でのシーンです。

5歳から7歳の子供なので、当然、大人のようには野球はできません。

ただ、アメリカの子供のスポーツ全般に共通することかと思いますが、このような小さい年齢の子供であっても、練習以外にすぐに試合に出場させます。

まだ年齢が小さいので、競争させるというよりは、実戦経験を積ませて、その実戦経験の中で少しでも楽しくスポーツをプレイする、ということにフォーカスされているように感じます。

5歳から7歳の子供なので、当然試合の中で失敗することもたくさんあります。ここではいくつかの例を挙げて、子供が失敗した時でも、どのように褒めているのか、というボキャブラリーを紹介したいと思います。

・バッターボックスで空振りしたとき
"Wow, that was a homerun swing!" 

ある子供がバッターボックスで空振りをしてバットがボールに当たらなかった時に、日本だと例えば「ドンマイ」や「惜しいね」と言うと思うのですが、きちんと「スイングができたこと」を褒めている親が大半で驚きました。

・守備で転がってきたボールを取ることは出来たが上手く投げられなかったとき
"Nice Stop!"

ある子供が守備をしている時に、転がってきたボールをうまく撮ることはできたものの、投げるのに失敗してしまった場合、「ボールをしっかり止めることができたという事実」を指摘して褒める、という親が多かったのも、とても印象的でした。

前回書いたことそのままですが、結果を「褒める」のではなく、プロセスや改善できたことや努力したことを「指摘」してあげる、という点にフォーカスがされているのが、共通している特徴です。


叱り方

一方で、子供の学校の親向けのセミナーで学んだことに、「子供の叱り方」というものもあります。

当然、褒めるばかりではなく、子供を叱らなければいけない時もあるわけですが、これは子供だけではなく、会社などの日常生活でも、部下を叱らなければならない局面というのは必ず存在するでしょう。

ここで学んだことで一番印象に残っているのは「〜するな」「〜はダメ」という表現は、極力避けた方が良いという点です。

例えば、

Don't do xxx...
Stop doing xxx...

という表現は極力避ける、という意味です。

このように、「〜するな」「〜はダメ」という表現をされると、子供は萎縮してしまうためと言われています。

では代わりにどのような言い方をして叱れば良いのでしょうか。それは「本来すべきこと」を手短に伝えるというものでした。

例えば、プールサイドで子供が走った場合、危険だから注意する必要がある、とします。

この場合、「Don't run!」(走っちゃダメだよ)と叱るのは理想的ではありません。

理想的には、「Walking zone (area)」(ここは歩くところだよ)と、本来すべきことを伝えることだと教わりました。

子供というのは親が思っているほど幼くはないし、馬鹿ではないので、頭の中では、してはいけないことは分かっています。

一方で、それをしてしまった時に叱られると萎縮してしまいます。

従って、「叱る」のではなく、本来すべきことを「注意」してあげる方が、子供が素直に行動できるというわけです。


「注意」しても改善しない場合...

もう一つ、叱り方に関連して学んだ事があります。

子供に何度注意しても、同じような事を繰り返してしまう、ということは現実的に起こり得るでしょう。そういった場合にはどのように対処すれば良いのでしょうか。

上で書いた通り、できるだけ叱りたくはありません。一方で、子供は何度も同じ悪いことを繰り返してしまっています。

このような場合、アメリカの学校では「タイムアウト」と呼ばれる仕組みがあります。

タイムアウトというのは、言うことを聞かない子供を一時的にグループから引き離して、一人で落ち着かせる時間を作るという仕組みです。

日本の昔の仕組で言うと「廊下に立たせる」に近いかもしれませんが、「廊下に立たせる」のに比べると懲罰的な意味合いは少ないです。

この仕組の背景にある考え方は、子供は頭では悪いことだとわかっていてもそれをしてしまうことがあり、それをしてしまう場合というのは何らかのストレスを抱えている場合が多く、一旦、場所やシチュエーションを変えることで、クールダウンさせることが必要だという考え方です。

このように、いかに子供の内部にストレスを溜めないようにするか、という点にフォーカスされているのが、とても印象的でした。

Kids health
アメリカでは、就学前の小さい子供であってもストレスはあることを前提とし、小さい頃から「ストレスに対処する」事に対して積極的に教えるという考え方が定着しています。
親も子供のストレスに一緒に対応したり、ある程度のストレスがあるのは自然だと捉えたり、不愉快になる事も自然な事だと認める考え方です。

以上、今回もまた海外子育てシリーズを書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。コーチングにも役立ててみてください!

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