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Q. ヤフーニュースのリーチはSmartNewsやGunosyの何倍?

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A. ヤフーニュースのリーチは、SmartNewsの約3倍、Gunosyの約5倍(2020年4月、ニールセン調べ)

今日の記事では「ヤフーニュース」を取り上げたいと思います。

なぜヤフーニュースを今さら取り上げるのか?と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、私が想像していたよりもヤフーのメディアとその中核であるヤフーニュースが大きく成長し続けていたのことが、良い意味で意外だったからです。

それでは詳しく見ていきましょう。

Zホールディングス株式会社 2019年度 通期および第4四半期 決算説明会(2020年4月30日)

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初めに驚いたのがこのスライドです。今年4月のヤフーメディアのスマートフォン経由のログインユーザー利用時間が、前年同期比+32%も伸びているという点に驚きました。

コロナ禍において、メディア事業の利用時間が延びること自体はそこまで特別なことではないのかもしれませんが、ヤフーほど既に大きく成長したメディアが前年同期比+32%で伸びるということが個人的にはとても驚きでした。

この数字を見て驚いたので、他社との比較やヤフーの中核メデイアであるヤフーニュースを更に調べてみたくなりました。以下ではそれらをご紹介したいと思います


ヤフーの利用時間は前年同期比で2桁成長を継続中

Zホールディングス株式会社 2019年度 通期および第4四半期 事業指標推移表

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上図に記載されている4つの数字は、左から2019年度第1四半期〜第4四半期までの数字です。

これらを見ると、ログインユーザーの利用時間はコロナと関係なくYoY(前年同期比)二桁で伸びており、スマートフォン経由の利用時間に至っては、前年同期比+20%近いペースでまだ伸び続けています。

さらにはアプリの合算DAU(1日のユーザー数)も二桁で伸び続けており、コロナの影響がなくても、とても良いペースで成長していると言えるのではないでしょうか。

これはまだ伸び盛りのスタートアップが、二桁成長を続けているということとはレベルが違う話です。日本で最も大きいネットメディアであるヤフーがいまだに二桁成長しているということは、注目に値すると思います。


MAUは約8,000万人・月間利用回数は414回・月間利用時間は14.5時間

ニールセンが非常に面白いデータを公開していたのでそちらも見てみましょう。

ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率にMonthly Totalレポートを導入~トータルデジタルにおける透明性のある人ベースの媒体評価を容易にする標準指標を提供(2020/6/11)

2020年4月のMonthly Totalレポートによると、PCとモバイルの重複を除いたトータルデジタルで最も利用者数が多かったブランドはYahoo Japanで、7,950万人が月に平均414回利用し、GRPは26,335%となっていました。

*GRPについては、後ほど詳細をご説明します。

月間のアクティブユーザー数が約8,000万人に到達し、ユーザー1人が月間平均414回、1日あたりに直すと14回程度利用されているのがヤフーというメディアです。この数字がいかに大きなものかを見ていきましょう。

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上図はデジタルメディアで利用されているTOP10(PCとスマートフォンの両方)の2020年4月の月間ランキングです。ヤフーがGoogleやLINEを押さえて圧倒的に利用回数が多くなっています。利用時間だけはLINEに少しだけ劣るものの、どの指標においても他のサービスを寄せ付けない強さを見せています。

ちなみに余談ですが、ヤフーとLINEの合併によって利用者数は大きく重なっていると思いますが、利用時間は合計で月に30時間。つまり一日1時間の接触時間を得ることになりますので、「利用時間の足し算」という観点で考えるとヤフーとLINEの合併は、非常に強力なメディア企業を作り出すものだと思います。


GRPとは?

先出の表の中の「GRP」について、ご存知の方も多いと思いますが、ここで簡単におさらいしておきましょう。

いまさら聞けないGRPの定義、計算方法、注意点(マーケのネタ帖:2018年1月15日)

GRPとは、Gross Rating Pointの略語で、「延べ視聴率」を意味しています。

要は延べ視聴率のことです。この数字が大きければ大きいほどより多くのユーザーにリーチできているということになります。

月曜日から金曜日まで、1日1回CMを放送する
それぞれのCM放送時間帯(分)の視聴率は5%、5%、10%、10%、8%であった。
この期間中のGRPは28%です(5% + 5% + 10% + 10% + 8%)。

時間帯視聴率の計算方法については、出典元に詳細が記載されていますので興味のある方はご覧ください。GRPはテレビCMのために作られた概念ですが、ネットでも同じ指標を使うことで、テレビとの比較がより容易になります。


「ヤフーはPC」はもう過去の話

上の表を見たときに最初に思ったことは、「ヤフーのユーザーの多くはまだPCからの利用なのではないか?」という点でした。

その仮説を覆すデータがこちらです。

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PCとモバイルの両方でヤフーを利用する人は35%でした。他のメディアに比べると多い割合ですが、PCのみで利用する人は6%と、楽天と同水準、Amazonより低い水準になっています。

つまり、メディアとしてのヤフーはスマホ対応が完全に成功して、完了していると言っても過言ではないのではないでしょうか。


ヤフーニュース vs SmartNews vs Gunosy

多数のサービスを展開しているヤフーの中でも中核サービスである「ヤフーニュース」と他のニュースメディアとの比較があったので、そちらも詳しく見ていきましょう。

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ヤフーニュースのMAU(月間利用者数)は約6,700万人で、月間平均126回利用されています。1日に平均すると約4回閲覧されています。

ニュースアプリとして有名なSmartNewsは、MAUが約2,100万人、月間の利用回数が83回、1日あたり3回弱閲覧されている計算になります。

Gunosyは、MAUが約1,300万人、月間の利用回数が45回、1日当たりの閲覧数は1.5回という計算になります。

単純にリーチ(どれくらいの人に広告が表示されたか)を比較すると、ヤフーニュースのリーチはSmartNewsの約3倍、Gunosyの約5倍ということになります。

さらに興味深いのが「利用者年齢の中央値」です。私の勝手なイメージではヤフーを利用する人は比較的年齢が高い方が多いのかと思っていましたが、ヤフーニュースの利用者年齢中央値は45歳、SmartNewsの48歳、Gunosyの47歳と比べると、ヤフーのユーザーの方が若いということがわかりました。

つまり若年層へのリーチもしっかりできているというのも、ヤフーニュースの特徴です。


まとめ

以上ヤフーと中核メディアのヤフーニュースの最近の躍進ぶりを表すデータを紹介しました。

私の勝手な思い込みでは、

・日本最大であるヤフーのメディアはそれほど成長していないだろうと思い込んでいました。
→今年4月のヤフーメディアのスマートフォン経由のログインユーザー利用時間は前年同期比+32%も伸びています。
ログインユーザー利用時間もDAU(1日のユーザー数)も直近4四半期の間、前年同期比で二桁成長を続けている。

・ヤフーはPCのみで利用している人がまだまだ多いのではないかと思い込んでいました。
→PCのみの利用者は6%で楽天と同程度。Amazonの10%より低く、スマホ対応に成功、完了している。

・SmartNewsやGunosyに比べるとヤフーニュースは利用頻度が低いのではないかと思い込んでいました。
→ヤフーニュースの利用回数は月間平均126回で、SmartNewsは83回、Gunosyの45回と比較すると圧倒的に多いです。リーチはSmartNewsの3倍、Gunosyの約5倍と利用頻度もリーチもヤフーニュースが圧勝。

・ヤフーニュース利用者の平均年齢は他のニュースメディアより高いと思い込んでいました。
→ヤフーの利用者年齢の中央値は45歳、SmartNewsは48歳、Gunosyは47歳とヤフーニュース利用者の方が若い。

以上の通り、私の思い込みが全てデータで否定された結果となりました。

繰り返しになりますが、日本最大規模のメディアがこれだけのスピードで成長するというのは、なかなかできることではありません。今回のデータを知ったことで、ますます今後のヤフーのメディア事業に注目していきたいと思いました。


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アメリカ・日本のネット企業(上場企業)を中心に、決算情報から読みとれることを書きます。経営者の方はもちろん、出世したいサラリーマンの方、就職活動・転職活動中の方になるべく分かりやすく書きます。
コメント (1)
paypayのY!ID連携で、スマホネイティブな若年層のY!ニュース利用が顕在化し、ログインユーザーの各種指標に影響を与えた可能性はありませんか?
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