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Q. メルペイの債権残高が1,500億円超え、貸倒率はどれくらい?

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ヒント:メルペイと同じく与信サービスを運営しているアイフルやエポスカード等が比較対象として考えられます。

今回は、2024年2月13日に発表されたメルカリの2024年6月期 第2四半期(2023年10月〜12月、以降省略)決算について、解説・深掘りしていきます。

メルカリは、2018年の上場以来収益を伸ばしており、一時はYoY+50%以上と大きく成長していました。

今回のメルカリの決算では、連結売上収益の伸び率が初めて一桁台となりましたが、その一方でFinTech領域の売上収益は、YoY+60.8%と非常に伸びています。

直近では、2022年11月8日からサービス提供開始したメルカードの発行枚数が250万枚になったというニュースも話題になり、注目を集めています(2024年1月3日時点の発行枚数)。

今回の記事では、前半に直近のメルカリの連結業績とFinTech領域の業績を解説し、記事の後半では、FinTech領域の中でもCreditサービスの債権残高や貸倒率等のような指標を見ながら、サービスのポテンシャルを考察していきます。


売上成長率はついに一桁台に

上図は、2024年6月期 第2四半期の業績です。

2024年6月期 第2四半期の連結売上収益は、481億円、YoY+9.0%でした。

メルカリは、2018年の上場以来、売上収益を伸ばしており、一時はYoY+50%以上と大きく成長していましたが、収益の伸び率が初めて一桁台となりました。

同期間の連結営業利益は、39億円、YoY+34.4%と右肩上がりで伸びています。

メルカリ全体としては売上収益の成長が鈍化していますが、一方で大きく伸びている事業もあります。

次は、現在のメルカリで大きく成長しているFinTech領域を見ていきます。


メルカリの売上を牽引するFinTech領域

本記事では、Marketplace・Fintech間の決済業務委託に関わる手数料を控除した業績(水色の棒グラフの業績)を見ていきます。

上図は、FinTech領域の業績推移です。

2024年6月期 第2四半期の売上収益は、74億円、YoY+60.8%と非常に伸びています。

また同期間の営業利益は、▲33億円(前年同期は▲27億円)となっています。

詳細は後述しますが、メルカリのFinTech領域(=メルペイ)は、既存事業である、後払い決済サービスの「メルペイスマート払い」と少額融資サービスの「メルペイスマートマネー」に加えて、2022年11月からクレジットカード事業にも参入しています。

このように、メルペイは既存事業で順調に成長している中で、さらにシナジーを活かせる新規事業を開始する等の投資も進めています。

ここまでは、直近のメルカリの連結業績とFinTech領域の業績を解説してきました。

ここから記事の後半では、メルカリのFinTech領域のビジネスの成長している状況を解説をした上で、FinTech領域のポテンシャルを考察していきます。

この記事は、新規事業開発に従事している方やFinTech領域に関心がある方に最適な内容になっています。


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・Q. メルペイの債権残高が1,500億円超え、貸倒率はどれくらい?の答え
・特に注目は、債権残高1,500億円超えのCreditサービス
・債権回収率99.1%はすごいのか?
・債権残高も引けを取らない水準に
・まとめ


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