Q. Bill Oneが3年間でARRを99倍の59億円にまで成長させられたのはなぜ?
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Sansan株式会社(以下、Sansan)は2007年に設立された企業で、主に”名刺管理サービス”を提供している企業です。2019年に上場しており、2023年9-11月時点でARR294.3億円を誇る国内有数のSaaS企業の1社です。
そんなSansanが2020年にリリースした新規事業である請求書管理サービス「Bill One」は、SaaS事業では類を見ない圧倒的なスピードで急成長し、ARRは直近3年間で99倍にまでなりました。
本日は、そんなSansanが提供するBill Oneの急成長の理由に迫っていきます。
Bill Oneとは?
Bill OneはSansanが提供するインボイス管理のサービスで、あらゆる形式の請求書をオンラインで受信し、企業全体の請求書業務のDX化を推進するSaaSです。
具体的には、請求書発行元の企業からの、郵送・メール・アップロード等の様々な形式で送付される請求書をワンストップで受領し、99.9%の精度でデータ化したうえで、クラウド上で一元管理します。
これによって、請求書を受け取る企業に加え、請求書を発行する企業にも負担をかけずに請求書業務を効率化できます。
ARR59億円突破、75億円に上方修正
Bill OneのARRは、上図の通り右肩上がりに成長して、2023年11月時点で59.37億円、MRRに換算すると59.37億円÷12 = 約5億円です。
規模感をお伝えするためにARRの近いSaaS企業を並べてみると、2024年1月時点でチャットワークが66億円、スマレジが51億円となっています。Bill Oneは単体事業でこれらの企業に並ぶほどにまで急成長しているわけです。
さらに、好調な業績を受けて、Bill Oneの2024年5月末時点でのARR目標を70→75億円に上方修正しています。
ここまで、Bill Oneのサービス概要とARRを見てきました。次章からはBill OneのARRの成長の深掘りを行い、3年間でARRを99倍に成長できた背景を考察していきます。
この記事は、SaaS事業に従事されている方や企業の成長戦略に関心がある方に最適な内容になっています。
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