Q. KDDIと楽天の提携によってソフトバンクのほうがドコモよりも大きな影響を受けそうなのはナゼ?
(現在、クイズ形式の記事を試しています。以前公開した記事と似た内容ですが、是非ご一読いただき、フィードバックいただけると嬉しく思います。)
Q. KDDIと楽天の提携は「ソフトバンク包囲網」。ソフトバンクのほうがドコモよりも大きな影響を受けるのは何故?
A. 特に決算分野で、ソフトバンクは、PayPayが始まったばかりすぎてユーザー獲得に時間がかかると思われ、既に決済領域の強化を進めてきたKDDIに後れを取っているから。通信分野でも、これまでMVNO事業に消極的だった分、MNOシェアを取られる影響がドコモよりも大きいから。
・ソフトバンク:決済分野では、PayPayは始まったばかりで、店舗とユーザーを自力でゼロから獲得していくのに時間がかかると思われる。通信分野では、MVNOを積極的に展開してこなかったこともあり、純粋にMNOのシェアが取られることの影響をモロに受ける。
・ドコモ:決済分野では、ドコモiD決済端末を設置している店舗が現在87.1万店まで増加するなど、非常に巨大なネットワークを既に構築している。この点でソフトバンクより影響が少ない。通信分野では、ドコモの回線を借りてMVNO事業を展開してきた楽天が急に自社の競合になるのは確かに辛い。それでも、MVNO事業をほぼやってこなかったソフトバンクよりはマシか。
ご存知のように、KDDIと楽天が、今最もホットな二つの領域である「決済」と「通信分野」における提携を発表しました。
KDDIと楽天、決済、物流、通信分野における事業協争を推進(KDDI 2018年11月1日)
タイトルで書いた通り、結論から言うと今回の提携は結果としては「ソフトバンクグループ包囲網」になると言えるでしょう。
まずは提携の背景と今後の展開を考察し、 何故「ソフトバンク包囲網」なのかを解説してみたいと思います。
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・提携の背景と今後#1:「決済」
・提携の背景と今後#2:「通信インフラ」
・提携の背景と今後#3:「物流」
・個人的な所感
・ソフトバンクの受ける影響と打ち手
・ドコモの受ける影響と打ち手
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