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Q. Amazon株価が06年以来の大暴落、利益を支える生命線と今後の勝ち筋とは?


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ヒント:●●がその他事業の赤字を支えている状況。●●を次の●●に昇華させられるか否かがポイント。

この記事はMihoさんとの共同制作です。

2022年4月28日(現地時間EDT)にAmazonは、2022年度1Q(2022年1月-3月)で、6年半ぶりとなる赤字決算を発表しました。売上高は増収ではあるものの、前年同期比は+7%と一桁の成長率に止まっています。

決算発表後、Amazonの株価は14%下落し、1日で約$200B(約20兆円)もの時価総額が吹き飛んでしまいました。この大暴落の背景には、単に赤字決算となったことだけではなく、いくつかの要因があります。

今回の記事では、その要因に加え、Amazonの収益構造と今後の勝ち筋についても詳しく解説します。


Amazonの株価は14%下落、2006年以来の大暴落に

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上図はAmazonの決算発表後の株価推移です。4月28日は$2,891で取引を終えたあと、決算が発表されると、時間外取引で$2,479まで下落しました。つまり14%の大暴落で、これは2006年7月以来の下げ幅となりました。

時価総額に換算すると、約$200B(約20兆円)を1日で失ったことになります。この大暴落はどのような理由で起こったのでしょうか。


純利益のマイナスよりも致命的なものは?

Amazonの決算発表後、多くのメディアが「増収減益」であることを大きく報じました。実際に売上$116.4B(約11.64兆円、YoY+7.3%)、純利益-$38.4B(約-3.84兆円)と、2015年以来、6年半ぶりの赤字決算でした。

この赤字の要因は、出資先のRivian Automotiveの株価下落で$7.6B(約7,600億円)の営業外費用が発生したことが大きな要因です。これは一過性のものなので、他にAmazonの決算からどのような課題があるかを見てみたいと思います。

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上図はAmazonの売上とその成長率です。売上成長率が著しく鈍化していることがわかります。第一四半期の売上自体が減少するのは季節性によるものといえますが、前年同期比成長率が+7.3%と、昨年度以前の成長率に比べ大きく下がっています。

コロナウイルス禍の巣ごもり特需で大きく成長しましたが、外出制限がなくなってきたこともあり、主要であるオンラインストア事業がやや停滞しています。

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セグメント別の売上とその成長率の推移を見てみると、オンラインストア事業の停滞は一目瞭然です。前年同期比での成長率が下がり続けているだけでなく、2022年度1Q(2022年1月-3月)では前年同期比でマイナスになっています。売上成長は他セグメントで支えている状況といえます。

ちなみにAmazonは2022年度2Qの売上予想を下記のように発表しています。この先さらに成長率が下がっていくこともあり得そうです。

Net sales are expected to be between $116.0 billion and $121.0 billion, or to grow between 3% and 7% compared with second quarter 2021.
(売上高は$116B〜$121B(約11.6〜12.1兆円)、または2021年第2四半期比+3%から+7%の成長を見込んでいます。)

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売上成長率の鈍化に加えて、もう一つ大きな要因があります。それは営業費用の増加で、営業利益率は直近3年間で見ても低い水準となっています。売上成長率と営業費用増加率の比較や、営業費用の内訳を見ながら、この営業利益率の低下要因をこのあと詳しく見ていきましょう。

ここまで記事の前半では、決算発表後の株価、売上の推移、営業利益の推移について説明しました。

記事の後半では、営業費用について分析し、Amazonの収益構造と今後の勝ち筋について、考察しています。

この記事は、Amazonに関心のある方、小売・EC領域のビジネスに関心のある方に最適な内容になっています。


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・Q. Amazon株価が06年以来の大暴落、利益を支える生命線と今後の勝ち筋とは?に対する答え
・売上成長率を上回る営業費用の増加率
・コスト増の要因は?
・実はいびつなAmazonの収益構造
・Amazonの今後の希望
・まとめ

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