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Q.新規上場のクラシコム、国内D2Cの雄「北の達人」との3つの共通点とは?

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ヒント:以下の3つの共通点があります。
1.●●比率の高さ
2.●●率の高さ
3.●●の大きさ

この記事は沼幹太さん(企画・リサーチ担当)とmasmさん(ライティング担当)との共同制作です。

今回は2022年8月5日に東証グロース市場に上場予定の株式会社クラシコムを取り上げ、分析していきます。

クラシコムは2007年よりECサイト「北欧、暮らしの道具店」を主軸にしたライフカルチャープラットフォーム事業を展開しており、国内のD2C(Direct to Consumer)事業の成功事例として、多くの企業からベンチマークされる存在となっています。

D2Cとは、代理店や小売店を経由せず、企画から販売までを一気通貫で行うビジネスモデルを指します。今回の記事では、国内のD2C企業のトップランナーである株式会社北の達人コーポレーションと比較し、D2C企業の成功要因について探っていきます。

また、一部の指標においては、グローバルで代表的なD2C企業であるWarby Parker、Allbirdsとの比較も行っています。D2Cに関心のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

※北の達人コーポレーションは7/15にFY23Q1決算を発表していますが、記事内では作成スケジュール上FY22Q4決算を参考にしています。


クラシコムの概要

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まず、クラシコムの企業概要について解説していきます。

クラシコムは、2006年7月に設立され、2007年9月より北欧ヴィンテージ食器の販売をメインとしたECサイト「北欧、暮らしの道具店」の運営を開始しました。

現在では、北欧に関する商品を扱う割合は減っていますが、「フィットする暮らし、つくろう」というミッションを掲げ、商品を販売するだけでなく、クラシコムの持つ世界観に共感するユーザーとの繋がりを作り、深めるためのコンテンツの提供なども行っています。

株式の保有者と保有率は以下のようになっており、近年の上場企業に多く見られるようなベンチャーキャピタルなどの介入がなく運営されてきました。

・代表取締役 青木耕平氏:75.5%
・取締役執行役員佐藤友子氏:20%
・青木祐一郎氏(代表取締役親族):4.5%

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クラシコムの事業は、ライフカルチャープラットフォーム事業のみで運営されており、事業内にはD2Cドメイン、ブランドソリューションドメインが存在しています。

・D2Cドメイン

ECサイト「北欧、暮らしの道具店」の提供している世界観に共感するユーザーに対し、オリジナルブランド「KURASHI&Trips PUBLISHING」をはじめとしたブランドの家具を提供しています。売上のオリジナルブランド比率は約50%で、アパレル・キッチン・インテリア雑貨が主力商品となっています。

・ブランドソリューション

「北欧、暮らしの道具店」での多用なコンテンツ制作で培った高い企画制作能力を活用し、クライアント企業のマーケティング上の課題に対する総合的なソリューションを提供するドメインです。商品開発からプロモーション活動など、ブランディングの全てのフェーズをサポートするメニューを提供しています。

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「北欧、暮らしの道具店」は、ユーザーと世界観(ライフカルチャー)で繋がるプラットフォームであると定義づけています。

非常にユニークな点は、その世界観を伝えていくために、WEB記事やオリジナルドラマ・映画、ラジオ番組、音楽プレイリスト等多岐にわたる方法で発信をしているという点です。クラシコムのコンテンツの1つである短編ドラマ「青葉家のテーブル」(上の画像)は、映画化され2021年6月に全国の劇場で公開されました。


北の達人コーポレーション概要

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続いて、北の達人コーポレーションの概要を見ていきましょう。

2000年より北海道の特産品のECから事業を開始し、現在は健康食品、化粧品のオリジナルブランド「北の快適工房」をメインに事業を行っています。

「びっくりするほど良い商品ができた時にしか販売しない」という方針の元、顧客の具体的なニーズに 応えるオリジナル商品(全37商品)のみを展開するという商品戦略が強みの1つです。またクラシコムとは異なり、健康や美容のユーザーの悩みを解消することに特化した商品を作ることも特徴的です。

ここまで2社の事業概要を比較し、クラシコムは自社サイトの世界観を、北の達人コーポレーションは商品自体の質を重視しており、同じ国内D2C企業でも異なる特徴を持つことがわかりました。


クラシコム/北の達人コーポレーションの業績

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次に、クラシコムと北の達人コーポレーションの業績比較を見ていきます。

クラシコムのFY21(2021年度)の売上は45.3億円、前年同期比(YoY)+30.5%と、安定して成長しています。FY22の売上は第3四半期までの累計で38.6億円となっており、FY21の売上を超えるペースとなっています。

事業ドメイン別の売上で見ると、FY21のD2Cドメインの売上は42.6億円(YoY+31.2%)、ブランドソリューションドメインは2.7億円(YoY+21.0%)と、売上の約94%をD2Cドメインが占めています。

北の達人コーポレーションは、FY22の売上は95.1億円、YoY+2.6%となっています。FY18はYoY+96.2%と前年比で2倍近くの成長率でしたが、年々鈍化してきており、更にFY21はコロナ禍の影響もありマイナス成長となっています。

規模としては北の達人コーポレーションが2倍程度大きく、FY20以降の売上成長率ではクラシコムが優勢となっています。

ここまで記事の前半では、クラシコムと北の達人コーポレーションの企業概要、事業概要、業績を見てきました。

記事の後半では、両社の共通点について分析していき、同じD2C事業として優れている点やその要因について深堀していきます。

この記事は、D2C事業に携わっている方や興味がある方、ECビジネスに興味関心がある方、クラシコム及び北の達人コーポレーションの事業戦略について知りたい方に最適な内容になっています。


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・Q.新規上場のクラシコム、国内D2Cの雄「北の達人」との3つの共通点とは?の答え
・共通点#1:●●比率の高さ
・共通点#2:●●率の高さ
・両社の●●率が高い要因
・共通点#3:●●の大きさ
・まとめ

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