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ソフトバンクがスプリントとT-mobileを合併できたとしてもまだ足りないものとは?

業界再編が叫ばれて久しい、アメリカの携帯キャリア業界ですが、大きな変化が起ころうとしています。  

この変化は、時間が経てば日本の携帯キャリア業界でも必ず似たような道を辿ることになると思われますので、今日はその話を書いてみたいと思います。

まず始めに、2017年4月~6月期の4大携帯キャリアの決算を、簡単に整理してみます。

 Verizon: 売上$21B、61.4万回線のポストペイド契約純増。AT&T: 売上$17.5B、230万回線の純増だが、大半がIoT関連(=携帯電話以外)。T-Mobile: 売上$10B、純増78.6万回線。スプリント: 売上$8.2Bm純増8.8万回線。 

おさらいになる部分も多いかと思いますが、ポイントは3つです。 

1つ目は、Verizon、AT&Tの2大キャリアは、T-mobile、スプリントの約2倍の売り上げがあるという点です。つまりT-mobile、スプリント陣営としては、設備投資という点を考えると、広いアメリカにおいてVerizonやAT&Tと互角に戦っていくには、相当知恵が必要だという点を、まずは抑える必要があります。

2つ目は、AT&Tは特に自動車関連になるのですが、IoT関連の回線を獲得することに大きく注力して、純増数を増やしていると言う点です。 

3つ目は、最大のキャリアであるVerizonよりもT-mobileの方が純増数は多いという点です。T-mobileは、様々なクリエイティブが施策を行う設備面では不利でありながらも、大きくユーザー数を伸ばしてきています。 


 T-mobileの破壊的な「Uncarrier」施策 

T-mobileに関しては、少しおさらいしておく必要があるかもしれません。 

孫正義氏が買収しそこねたT-mobileが凄い理由 

詳しくはこのnoteに書きましたが、T-mobileは数年前から、Un-Carrierと呼ばれる、様々なユーザーにとって便利な施策を次々と発表し、ユーザー数を伸ばしています。 

中でも「無制限データプラン」はとても破壊的で、T-mobileが無制限データプランを発表して以来、他の全てのキャリアでも、無制限データプランが標準になり、アメリカの携帯電話業界が大きく変わったとも言われています。

その結果として、「T-Mobile's customers are more loyal than Verizon's, AT&T's, and Sprint's」という記事にもある通り、T-mobileユーザーは、他のキャリアに移りたくない、というユーザーが増えています。 

一見するととても順調に見えるT-mobileですが、今回更に破壊的な発表を行いました。 

これだけ順調に純増数が増えている中で、なぜ更に破壊的な施策を打つ必要があったのかという点を、詳しく見ていきたいと思います。 

繰り返しになりますが、今回の一連の背景は、時間を置いて必ず日本でも同じことが起こると思われます。そういった意味で、日本の読者の皆様にも参考になれば幸いです。 

 

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・T-mobileが自社ユーザーに●●を無償提供開始 
・5Gネットワーク時代に携帯キャリアが必要なもの = ●●●●
・スプリントに残された道は?
・日本の携帯キャリアで起こりうること 

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