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Q. ベースフード上場。サブスク継続利用率が脅威の93%、その理由とは?

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この記事はhikoさん(企画・リサーチ担当)との共同制作です。

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皆さんも上のパッケージ商品をコンビニ等で見かけたことがあるのではないでしょうか。こちらは、1食で1日に必要な栄養素の1/3を摂取できる完全栄養食のパンやパスタで一気に認知を広げているベースフード株式会社の商品です。

完全栄養食は、大手食品メーカーも力を入れ始めており、忙しい現代人の食生活のニーズを満たすものとして注目されています。

ベースフードが販売を開始した2017年当初はまだ市場は限定的でしたが、その後、完全栄養食が多くの人に認知され、2022年2月期の売上高は55億円、販売を開始した4年前の2018年2月期の約153倍の売上にまで成長しました。

今日は、2022年11月15日に上場予定のベースフードの沿革と販路、定期購入者数の成長について解説した後に、ベースフードの継続利用率が93%と異常に高い理由に迫ります。


ベースフードの誕生

ベースフードは2016年4月に設立された会社で、「主食をイノベーションし、健康をあたりまえに」をミッションとしています。

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ベースフードの創業者である橋本氏は、DeNAでソーシャルゲームのプロデュースや、駐車場シェアリングサービスの立ち上げ、自動運転車によるサービス開発などの新規事業の立ち上げに携わっていました。

DeNA在籍中に、大きな社会課題を解決したいという想いから完全栄養食の主食という事業アイデアでベースフードを起業をしています。現代人は忙しいと言われますが、誰の元にもかんたんに栄養バランスがとれた食品が届く社会をつくる「栄養のインフラ」を目指したそうです。

2016年10月のクラウドファンディングを経て、2017年2月にAmazonで1つ目の製品となる完全栄養食のパスタ「BASE PASTA」の販売を開始しました。

さらに、2019年3月には完全栄養パンを開発し、薬局やジムなどのリアル店舗に販売網を拡大しました。2021年3月にはファミリーマートでの発売が開始され、これが大きな転機となりました。


ベースフードのビジネスモデルの鍵は3つの流通経路

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ベースフードの販路は主に3つあります。

1. 自社ECサイト
2. 他社ECサイト(Amazon、楽天など)
3. 卸販売による小売店での販売

前出の沿革にもあるように、まずは他社ECサイトでの販売から始めて、その直後に自社ECサイトでの販売を開始しています。そして急成長のきっかけとなったコンビニ等の小売店での販売へと販路を拡大してきています。

2021年3月にファミリーマートの41店舗で販売を開始したのち、わずか1年半の間に小売店の販売店舗数は17,878店舗にまで拡大しています。

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上図はベースフードの売掛金の内訳です。ファミリーマートの株主である伊藤忠商事や、Amazon、決済サービスのStripeなど、コンビニ、他社EC、自社ECの3つの販路で販売していることがよくわかります。

ちなみに、売掛金上位として記載はされていませんが、ファミリーマートの他にも、セブンイレブンやナチュラルローソン、ミニストップの一部の店舗でもベースフードの商品は販売されています。

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上図は、ベースフードの自社ECにおける定期購入者数(サブスクリプション会員数)の推移です。後述しますが、2023年2月期第2四半期(2022年8月)時点では、会員数の増加はさらに加速しています。

定期購入者数が急激に増加した背景として、コンビニや他社ECでトライアル購入したことをきっかけに、定期購入を始める流れが貢献しているようです。このような流れもあり、ベースフードは、自社ECにおける定期購入者数と卸業者を経由した展開店舗数を主要な経営指標としています。

なお、3つの販路の売上高比率は以下の通りです。

自社EC:約66%
他社EC:約14%
卸売:約20%

小売店の販売店舗数は17,878店舗と多いですが、卸売の売上高比率は約20%と低いです。定期購入者に支持されて、事業が成り立っていると想像できます。

ここまで、ベースフードの沿革と販路、定期購入者数の成長について紹介しました。

記事の後半では、ベースフードを知る上で抑えておきたいキーとなる数字を確認したあと、定期購入者の継続利用率が93%と異常に高い理由に迫ります。

この記事は、完全栄養食に関心のある方、D2C事業に関心のある方、ベースフードに関心のある方に最適な内容になっています。

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・Q. ベースフード上場。継続利用率が脅威の93%、その理由はとは?の答え
・抑えておきたい数字#1 売上●●率
・抑えておきたい数字#2 商品ごとの●●比率
・抑えておきたい数字#3 直近の定期購入者数
・抑えておきたい数字#4 継続利用率
・決算書の数字はどうなっているのか#1 売上と利益
・決算書の数字はどうなっているのか#2 限界利益率の変化
・継続利用率93%を生み出す仕組みとは何か
・まとめ

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