Q. コストコ、ウォルマート、ターゲットに見るUSの小売大手の戦略とは?
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本日は、米国小売の大手企業であるコストコ、ウォルマート、ターゲットの3社の戦略を解説します。
ご存知の方も多いと思いますが、コストコは会員制の大型量販店チェーンとして世界中で事業展開しています。そして、ウォルマートは世界最大の小売企業、ターゲットはウォルマートやコストコと共に大手小売企業と言われています。
そんな米国小売大手3社の決算情報を見てみると、同じ小売企業であるにも関わらず、各社特徴のある戦略を展開していることがわかりました。
読者の皆様もどのような戦略の違いがあるのか、予想しながら読み進めてください。
各社の売上高の推移
まずは、米国小売大手3社の売上を見てみましょう。
●コストコ
コストコの売上は右肩上がりに成長しているものの、FY2023は成長率が1桁台で推移しており、FY2023Q4時点で$78.94B(約7兆8,940億円)、YoY+9.5%です。
●ウォルマート
次に、ウォルマートの売上はFY2022以前は概ね横ばいで推移していたものの、FY2023以降は成長率が回復しており、FY2024Q2時点で$161.63B(約16兆1,630億円)、YoY+5.7%です。
●ターゲット
最後にターゲットの売上は概ね横ばいで推移しており、FY2023Q2時点で$24.77B(約2兆4,770億円)、YoY▲4.9%と、前年比でマイナス成長です。
3社の決算情報をまとめると、売上規模はウォルマートがコストコの2倍超の規模であり、売上成長率は直近やや鈍化しながらもコストコが最も高く、反対にターゲットは前年比でマイナス成長でした。
ここまで、米国小売大手3社の売上について情報を整理しました。記事の後半では各社のKPIからどのような戦略の違いがあるのか、詳しく解説していきます。
この記事は、小売事業に従事する方や企業の戦略分析に関心がある方に最適な内容になっています。
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