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ソフトバンクGも活用を検討中のSPACや最近話題のダイレクトリスティングについて詳しく語ったよ!

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私のYouTubeチャンネルでは、決算読み解き実況中継をしています。おかげさまでYouTubeの方も多くの方にご覧いただいているのですが、特に忙しいビジネスパーソンの方たちから「YouTube動画の内容を知りたいが、動画を見る時間が無い」というお声を多数いただいています。

この記事では、上の動画の内容をスクリーンショット付きで文字起こししてあります。動画を見る時間はないけれど、内容を短時間でおさらいしたいという方に最適です。


SPACは、従来型のIPOとどう違うのか?

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ーー(三浦茜)皆さんこんにちは。今日はソフトバンクグループも設立を計画しているSPACについて、シバタさんに聞いてみたいと思います。シバタさん、よろしくお願いします。

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こちらのニュースです。ソフトバンクグループが「特別買収目的会社(SPAC)」の設立を計画していることが13日に明らかになりました。ソフトバンクグループ副社長で「ビジョン・ファンド」を率いるラジーブ・ミスラ氏がアメリカのシンクタンクの国際会議で、SPAC設立に向けて準備をしている旨の発言をしたようです。

SPACは上場時に資金を調達する一方、その時点では事業の実態を持たない空箱で、有望な会社を将来見つけて買収することが目的の会社です。アメリカの株式市場では、今年7月から9月の新規株式公開による調達額のうち半分をSPACが占めていました。

SPACは、ソフトバンクだけでなくアメリカでは結構盛り上がっている上場手法です。少し前には宇宙旅行会社のヴァージン・ギャラクティック、今年に入ってからは自動運転トラックのニコラ・モーター、パーソナルケアのHims&Hers等が、このSPACという手法を活用しています。

SPACとはどういう仕組みで、従来型のIPOとどのように違うのか教えていただけますか。

(シバタナオキ)従来型のIPOの話を先にしておきましょう。なんとなく知っているという方も多いと思いますが、まず会社を作り、事業を作ります。あるタイミングで、この会社は長期にわたって存在すべきであり、多くの人に株主になってほしい、さらに継続的に資金調達の必要があるという状況であれば、いわゆる証券取引所に上場を申請します。

このタイミングで新規に株式を発行し、大抵の場合は既存の株主が売りに出すことにより、機関投資家だけでなく一般投資家にも株式が流通します。これが従来のIPOの仕組みです。

今回のSPACは全く違う形です。SPACは、まずペーパーカンパニーを作ります。大抵は知名度のある人が作り「これからペーパーカンパニーを作り、あの業界の事業を将来M&Aしようと思っているので資金調達します」 と宣言して、いきなり上場します。

この時点ではペーパーカンパニーなんです。上場の時に集めた資金を元手に、大抵は上場していない会社を買収します。それを合併する等して、実際には買収された会社が上場会社になるというパターンです。

不正にも使われやすい仕組みのため、お金だけ集めて逃亡する等はできないようになっています。ある一定期間に買収しきれない場合は投資家にお金を返す等、色々な投資家保護の仕組みがあります。しかし基本的には、悪い言い方をすれば裏口上場です。

空箱を作り、空箱にお金を入れ、M&Aをし、そのM&Aされた会社が上場会社になるので、実際に正規のIPOのプロセスを経ずにIPOができてしまう仕組みです。


最初から買収する企業は決まっているのか?

ーー最初に箱を作るタイミングで、買収する会社は決まっているのでしょうか。

決まっている場合も、決まっていない場合もあると思います。おそらく「買いたい」と思っている会社はあると思いますが、実際には「買いたい」と「買える」のは違います。

「買いたい」と思っている状態でも言えないこともありますし、決まっていない状態でSPACを作る場合もあります。


初値はどうやって設定するのか?

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ーー初値はどうやって設定するのでしょうか。

普通のIPOと同じで、基本的に需要と供給で決まります。すごく有名な人がすごいことをしようとしていたら高くなる場合もありますし、そうでなければ安くなる場合もあります。

ペーパーカンパニーを作る時点では実態がなく、その状態で値決めをしなくてはいけないので、結構ややこしいです。


投資家は何を基準に投資判断をするのか?

ーー売り出す側には希望の売却金額があると思いますが、買う側は何を基準に買うべきか判断したらよいのでしょうか。

そもそもこういう仕組みがこれだけ賑わっているという時点で、世の中にお金がたくさん余っているんです。特に今年はコロナで、アメリカや日本のように主要な国が金利を下げてたくさんお金を刷っています。

もちろんそれには「コロナで困っている人にお金を届ける」という立派な大義名分がありますが、当然本当にお金を必要としている人だけにお金を配ることはできないので、無駄に配ってしまっているんです。

仕方のないことですが、世の中全体で見ると多額のお金が余ってしまっています。本当に困っている方も大勢いらっしゃるとは思いますが、お金が余っているというのも事実です。

もしかしたら儲かるかもしれない、裏口上場ともいえるSPACにこれだけ多くのお金が流れているのには、現在の社会背景が大きく影響しているでしょう。


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・ペーパーカンパニーは誰が作るのか?
・ソフトバンクがSPACを設立したらどこをM&Aするのか?
・ソフトバンクがSPACを設立するとどういうメリットがあるのか?
・買収後は通常の上場会社と異なる点があるのか?
・投資から上場までファンドがコントロールできるのは危険ではないのか?
・ダイレクトリスティングは、なぜ資金調達を行わずに上場だけ行うのか?
・株価は最後の資金調達のバリュエーションが反映されるのか?
・ダイレクトリスティングで新株発行できると証券会社は必要なくなるのか?
・日本でもダイレクトリスティングで上場することは可能か?
・ダイレクトリスティングは上場するがIPOではないのでは?
・まとめ

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