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新規上場のバルミューダが今後狙うべき製品カテゴリーとは?(おまけ: メーカーが海外進出する際に大切なこととは?)

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私のYouTubeチャンネルでは、決算読み解き実況中継をしています。おかげさまでYouTubeの方も多くの方にご覧いただいているのですが、特に忙しいビジネスパーソンの方たちから「YouTube動画の内容を知りたいが、動画を見る時間が無い」というお声を多数いただいています。

この記事では、上の動画の内容をスクリーンショット付きで文字起こししてあります。動画を見る時間はないけれど、内容を短時間でおさらいしたいという方に最適です。


バルミューダの有価証券報告書の印象は?

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ーー(Asako)皆さん、こんにちは。今日は、12月16日に東京証券取引所マザーズに上場したばかりのバルミューダの有価証券報告書についてシバタさんに解説していただきたいと思います。シバタさん、よろしくお願いします。

(シバタナオキ)今日は新しいMCの方に入っていただきまして、Asakoさんです。なぜかまたMCをやりたいという方に応募いただいている状況です。まず、簡単に自己紹介をしていただいて始めていければと思います。

ーー本業ではクロスボーダービジネスのマーケティングのお手伝いをさせていただいていて、本来はサンフランシスコに住んでいます。現在は一時的に東京にいる状況になっています。

では、早速、バルミューダいきましょう!

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ーーバルミューダは、自然界に近い風を送り出すことができるグリーンファンシリーズやスチームトースターなど、オシャレで高性能な家電が人気のブランドになっています。また、自社工場を保有せず、外部の製造工場に製品の生産を委託するファブレスメーカーであることも特徴的と言えます。

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ーー続いて、有価証券報告書の数字面をシバタさんと一緒に見ていきたいと思います。売上高に注目すると、13期~15期に関しては急激に成長を遂げていることが見受けられます。16期は売上高が約112億円、17期は約108億円です。18期の第3四半期は売上高が80億円程度ですので、通期でおそらく100億円前後に落ち着きそうです。

ーー売上高は直近3年間で横ばいで推移しているように見えます。数字面について、シバタさんはどのような印象をお持ちでしょうか?

まず、上場したばかりですが、売上が約100億円もあり、経常利益も10億円以上出ている点はすごいという印象です。特に2015年から2018年までの伸びがすごくて、行け行けドンドンでした。

その反面、2019年と2020年は、今おっしゃっていただいたように若干成長率が寝てきてしまっており、この辺りが少し厳しい気もします。

過去5年間ぐらいの成長を見ると、前半はすごく絶好調で後半は成長スピードがスローダウンしてしまっているというのが、この数字から見えるところだと思います。


他のファブレスメーカーと比べて利益率はどうなっている?

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ーーファブレスメーカーの場合、売上総利益率が高くなる傾向にあると思います。Appleやニンテンドーのような他のファブレスメーカーと比較した時に、売上総利益率はどんな感じになっているのでしょうか?

上図が連結のPLです。右側の2019年度を見ると、売上が108億円で、売上総利益が約42億円出ていますので、売上総利益率が約40%になっています。

普通の製造業ではあり得ないぐらい高いのですが、ファブレスなのでこれぐらいかなという感じで、Appleやニンテンドーにかなり近い水準まで売上総利益率は高いと思います。やはりファブレスにしていると、利益率が高くていいなという印象です。

ーー自社で生産設備を持たないことで効率よく利益を出せているという感じですね。

そうだと思います。


投資家に評価されているポイントは?

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ーー次に、株価を見ていきたいと思います。公募価格は1,930円だったところを初値が3,150円、2020年12月22日時点で5,450円、時価総額にすると約230億円と好調に推移しているように見えます。売上の伸びが鈍化しているにもかかわらず、投資家に評価されているポイントはどこになるのでしょうか?

やはり黒字だという点が一番大きいと思います。もう1つは、売上も横ばいには見えますが、過去にこれだけ伸びていたので、またもう1つ新しいカテゴリーがヒットすると、また伸びるかもしれないという期待も当然あると思います。


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・北米ではなく欧州から先に販売を開始した理由は?
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・マザーズとジャスダック、どちらで上場するかはどのように決める?
・まとめ

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