株価下落中のメルカリ、今後の決算で見るべきポイント
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今日の記事では、上場後初の決算発表を行ったメルカリの決算を読み解いてみたいと思います。
メルカリの株価は、今年6月19日の上場初日に最高値の6,000円をつけてから(初日の終値は5,300円)、この記事を書いている時点では一株あたり約3,000円まで落ち込んでおり、時価総額も4,310億円となっています。
日経新聞では以下のような記事も出ています。
新興株市場のけん引役になると期待されたが、赤字が想定以上に長引くとの警戒は強まるばかり。先行投資を優先する会社と、赤字を許容できない市場の溝は深い。
この記事を読むと、赤字決算が株価下落の原因であるような書き方をされていますが、本当にそうなのでしょうか?
上場以前から「今後数年間は大規模な投資を続けていく」という旨が明確に宣言されていましたし、いくらマザーズに個人投資家が多いとはいえ赤字だから株価が下がるという単純な話ではないと思います。
今日の記事では、株価下落の原因を私なりの考え方で分析し、さらに今後の決算の見どころを書いてみたいと思います。
取扱高・売上・営業利益の推移
はじめに取扱高・売上・営業利益を見てみましょう。
取扱高は四半期ベースで1,000億円を超え、YoY+41.5%といまだに高い成長率が続いています。
売上は四半期あたり96億円で前年同期比+40%増。営業利益は△25億円となっています。
日本事業の取扱高・売上・営業利益の推移
日本事業を切り出して見てみると、四半期あたりの取扱高が961億円。YoY+38.4%でした。
売上は四半期あたり89億円でYoY+36.5%。営業利益は8億円で日本事業を単体で見ると黒字化しています。
このグラフがコストの内訳になります。今四半期は広告宣伝費が多く計上されており、営業利益が前の四半期に比べて落ち込んだ原因になっています。
また売上高に対する広告宣伝費の割合が前年度は48%であったのに対し、今年度は35%と下がってきていることも読み取れます。
以下では日本事業の売上を伸ばす戦略、アメリカ事業の分析、さらには株価が下落している原因と今後注目すべき点を整理しました。
この記事は、ECビジネスに携わっている方、Fintechビジネスに携わっている方、メルカリの今後に関心がある方に最適な内容になっています。
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・アメリカ事業の取扱高トレンド
・株価下落の原因
・今後の決算で注目すべき点
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