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AbemaTVとNetflixの「ファイナンス思考」の違い

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今日の記事では、サイバーエージェントのAbemaTVと、Netflixの、コンテンツ投資に対する考え方の違いを、詳しく見ていきたいと思います。

両者ともコンテンツへかなり積極的な投資を行っていますが、よく見てみるとコンテンツ投資に対する「ファイナンス思考」に大きな違いがあります。

「ファイナンス思考」という言葉が初耳だという方は、ぜひこちらの名著をオススメします。

ファイナンス思考


AbemaTVの売上は年63億円、前年比約3倍の成長

まずは、サイバーエージェントの決算から見ていきましょう。

サイバーエージェント 2018年9月期通期 決算説明会資料

2018年度の1年間で、売上はYoY+13%の4,195件と、二桁成長が続いています。

営業利益は、新規事業と投資育成事業を除外して考えると483億円と、 YoY+3.4%と、ほぼフラットになっています。

今回から、AbemaTV単体での売上が公開されていますが、2018年度は売上が63億円、営業損失が208億円となっています。

既に報道等でご存知の方も多いかもしれませんが、2019年度の見込みとしては、売上は引き続き二桁成長を狙いつつも、AbemaTVへの投資を継続して、営業利益はフラットになるという予測が出ています。


Netflix: 有料会員は1億3,000万人超え、四半期の売上はYoY +34%の$4B(約4000億円)

続いてNetflixの方も、簡単に決算を振り返っておきましょう。

Netflix Third Quarter 2018 Earnings: Letter to Shareholders (opens in new window)

売上は四半期あたり約$4B(約4,000億円)で、前年同期比+34%と、早いペースでの成長が続いています。営業利益は$481M(約481億円)、営業利益率が12%でした。

有料会員は1億3,000万人を超えています。

Netflixの、一週間あたりの有料会員数の増加分をグラフにしたものがこちらになりますが、年々増加ペースが早くなっていることが見て取れます。

このペース成長を支えているのは、Netflixが独自に制作するオリジナルコンテンツになるわけですが、オリジナルコンテンツの影響力がどの程度あるのか、と言う問いに関して、興味深いデータが公開されているので、見てみましょう。

そのデータとは、Netflixのオリジナルコンテンツに出演している俳優の、 Instagramにおけるフォロワー数です。

グレーのグラフが出演前のフォロワー数、赤いグラフが出演後のフォロワー数になりますが、Netflixのオリジナルコンテンツに出演することで、Instagramのフォロワー数が大きく伸びている俳優が多い、ということがご覧頂けると思います。

両者とも、コンテンツに大胆な投資を行い、それによってユーザー獲得が加速している状況であるという点は同じですが、コンテンツ投資のアクセルの踏み方と考え方に、大きな違いがあります。

今日の記事では、そのコンテンツ投資に対する「ファイナンス思考」の違いを見てみようと思います。

この記事は、コンテンツビジネスに携わっている方、CFOなど財務系の仕事をされている方、資金調達をして急成長するスタートアップを経営されている方に、役立つ内容になっています。


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・Netflixの「ファイナンス思考」
・サイバーエージェント(AbemaTV)とNetflixの「ファイナンス思考」の違い

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