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Q.上場延期のAnyMind Group、13カ国でグローバル事業を成功に導いた仕組みとは?

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ヒント:以下の3つの仕組みが成功に導いたと考えられます。
#1 ●●/●●のグローバル統一
#2 Sales&Marketing/パートナーの●●
#3 ●●で優秀な現地メンバーを確保

この記事は沼幹太さんmasmさんとの共同制作です。

今回は、2022年2月22日に東証マザーズ上場が承認されたAnyMind Group株式会社について解説していきます。

上場が承認され、2022年3月30日を上場日として予定していたものの、昨今のウクライナ情勢などが勘案され、上場申請が取り下げられました。今後、株式市場の動向等を踏まえた上で、上場手続きの再開が検討されるとのことです。

世界的な情勢が絡んでそのような決断に至ってしまったものの、AnyMind Groupは、2016年にシンガポールで創業されてから6年足らずで既に13カ国に事業を展開している異色の急成長企業です。

上記ツイートのグラフでは、サイバーエージェントとUUUMとの初期売上が比較されていますが、AnyMind Groupは初期のサイバーエージェント以上かつUUUMに匹敵するスピードで売上が成長していることがわかります。

今回の記事では、サイバーエージェントを超えたスピードで成長しているAnyMind Groupの目論見書などを参考に、グローバル展開成功の秘訣や急成長の要因について考察していきます。


AnyMind Groupの会社概要

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まずは、AnyMind Groupがどういった企業なのか概要を解説していきます。
AnyMind Groupは、現CEOの十河宏輔氏と現CCOの小堤音彦氏がシンガポールで創業した企業であり、2016年4月の創業当初はAdAsia Holdingsという会社名でしたが、2018年1月に現在のAnyMind Groupに改称されました。

「次世代のビジネスインフラへ」というミッションを掲げ、創業から6年足らずで既に13カ国に進出、17拠点にオフィスを構える企業に成長しています。また、アジア市場を中心に事業展開しているため、現在24人いる役員うち日本人は11人と、グローバル展開に最適化された多国籍なメンバーで経営されています。


AnyMind Groupの事業概要

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次に、AnyMind Groupの事業内容を確認していきましょう。

創業当初はデジタルマーケティング事業、インフルエンサーマーケティング事業を柱の事業としていましたが、現在ではEC及びD2Cにおけるブランドの企画・生産・販売・マーケティング・物流を通じた一気通貫でのソリューションを提供しており、幅広い事業を展開しています。

主要な事業セグメントは以下3つに分類されます。

1.ブランドコマース事業(マーケティング)
AnyMind Groupの祖業。デジタルマーケティングを支援する「AnyDigital」やインフルエンサーマーケティングを支援する「AnyTag」などのプラットフォームを運営

2.ブランドコマース事業(D2C)
2020年より開始した急成長中の新規事業。生産管理の「Any Factory」、ECサイト構築・運営サービスの「AnyShop」、物流管理の「Any Logi」などを運営

3.パートナーグロース事業
パブリッシャーとクリエイターの支援。メディア・ECの成長を支援する「Any Manager」、クリエイターの収益化を支援する「Any Creator」などを運営

また、その他の事業としてHR(人事領域)のプラットフォームである「Any Talent」も運営しており、ブランドコマース事業の領域では2022年3月にチャットコマースプラットフォームの「AnyChat」をローンチするなど、スピード感のあるプロダクト開発が行われています。

これら複数のプラットフォームを顧客が同時利用することにより、顧客とより深く効率的に関係を強化し、クロスセルすることで収益性も高めることができています。


AnyMind Groupの業績

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続いて、AnyMind Groupの業績を確認していきます。

FY2021(2021年1月-12月期)の通期売上は、192.6億円、YoY+73.8%と高い成長率を誇っています。FY2019はYoY+20%台の成長率でしたが、その他の年度はYoY+70%を超え、創業以来のCAGR(年平均成長率)は62%と急成長を続けています。


AnyMind Groupの業績:セグメント別売上

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次にセグメント別の売上を見ていきます。
※上記グラフのFY2021売上には、Q4(第4四半期)が含まれておりませんのでご注意ください。

FY2021Q3終了時点(2021年1月-9月期)でブランドコマース事業(マーケティング)が65.7億円、売上全体のうち49.5%を占め、パートナーグロース事業は55.5億円、売上全体の41.8%を占めています。この2つの事業で売上が90%以上となっており、AnyMind Groupの収益の柱となっています。

また、2020年に開始されたD2C事業は、FY2021Q3終了時点で売上10.6億円、YoY+138%と、通期でYoY+3倍以上となるペースで売上が急成長しています。


AnyMind Groupの業績:国別売上

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国別での売上推移を見てみると、日本での売上が急成長しており、FY2021で売上80.1億円、全地域のうち41.6%を占めており、最大の規模となっています。

逆に言うと、日本以外の売上が全体の58.4%となっており、グローバルに事業が展開されていることがわかります。

売上成長率でみると、FY2021で日本はYoY+74.3%、シンガポールはYoY+67.1%、その他の地域でYoY+79.4%と、全ての地域で70%近くという高い成長率を誇っており、特定の地域ではなく各地で満遍なく成長していることがわかります。


ここまで記事の前半では、創業6年足らずで急成長しているAnyMind Groupの企業概要、事業内容、急成長している業績について解説していきました。

AnyMind Groupは、日本のみならず事業を展開しているアジアの全地域で高い成長率を誇っており、グローバル展開が非常に上手くいっていると言えます。

記事の後半では、AnyMind Groupがグローバル展開に成功している理由について考察していき、3つの成功に導いた仕組みという観点で整理していきます。

この記事は、AnyMind Groupに関心がある方、デジタルプラットフォーム事業に興味がある方、グローバル展開に成功している企業の事例を知りたい方に最適な内容になっています。


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・Q.上場延期のAnyMind Group、13ヶ国でグローバル事業を成功に導いた仕組みとは?の答え
・仕組み#1 ●●/●●のグローバル統一
・仕組み#2 Sales&Marketing/パートナーの●●
・仕組み#3 ●●で優秀な現地メンバーを確保
・フリークアウトとの比較
・まとめ

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