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Q. 通信キャリアの決算から見えたコロナの影響とは?

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A.
1) モバイルの●●や●●サービスの需要が増加するものの、●●の激減により●●に大打撃を受ける。
2) ●●領域の成長が大きいソフトバンクとKDDIのみがFY19 増収増益を達成する。
3) ●●に対するニーズが明確化され、FY20中の全国展開に向けた追い風となる。

この記事はゲストライターとの共同制作です。

5月25日に緊急事態宣言が全国的に解除されました。4月に緊急事態宣言が発令されてからの間、外出自粛やリモートワークの影響によって皆さんの生活様式が大きく変わったことに伴い、通信キャリアを取り巻く環境も大きく変わりました。

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NTTコミュニケーションズによると、2月に比べ、4月の平日昼間の通信量は50%増加しています。従来の通信量のピークタイムが夜間だったのに対し、コロナの影響によって、昼間にもピークタイムが出来つつあるのが分かります。

*NTTコミュニケーションズ インターネットトラフィック(通信量)推移データ

では、増えた通信データは主にどこで利用されているのでしょうか。

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米国キャリアのVerizonが4/9に出したレポートを見ると、Beforeコロナの時期に比べ、ゲームの利用が115%、VPNが49%、ビデオが36%、ダウンロードが39%、Webが27%、音声通話が25%も増加しています。

*Verizon Network Report (4/9 Update)

では具体的に、コロナによって通信キャリアビジネスに対してどのような影響が及んだのでしょうか。今回は、3大キャリアのドコモ、KDDI、ソフトバンクのFY19通期決算から、具体的なコロナの影響を分析していきたいと思います。

株式会社NTTドコモ「2019年度 決算データ集」

ソフトバンク株式会社「2019年度 決算データシート」

KDDI株式会社「2020年度3月期 決算詳細資料」

3大キャリアの業績比較

初めに、各社の四半期および通年の業績を見ていきます。

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まず四半期の業績を見ると、3社とも軒並み大幅な減収減益となっており、営業利益の対前期比(QoQ)に着目すると、ドコモが▲73%、ソフトバンクが▲52%、KDDIが▲37.6%となっています。

3社のマイナス要因としては、やはりコロナの影響が大きく及んでいることが挙げられます。ドコモの決算説明資料において、コロナの影響が良くまとまっているのですが、以下の2点が大きく通信事業に響いていることが分かります。

・渡航者・来訪者の減少による国際ローミング通信収入の減少

・来店時間の短縮・来店者の減少による端末販売の減少
(ドコモの場合、4月のドコモの来店者が「対前年比で▲70%」)

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一方で、通年の業績を見ると、ドコモ以外は増収増益で着地していることが分かります。

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営業利益の前年比(YoY)に着目すると、ドコモが▲15.7%なのに対し、ソフトバンクが+11.4%、KDDIが+1.1%となっています。この3社の違いがどこから来ているのか、詳しく見ていきたいと思います。

この記事は、通信事業に興味のある方/携わっている方、Afterコロナのキャリアビジネスに興味がある方に最適な内容になっています。

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・自社経済圏への囲い込みに成功したキャリア
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