Q.M&A巧者のSHIFT、売上が2倍の1,000億円を超えるための打ち手は?
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Q.M&A巧者のSHIFT、売上が2倍の1,000億円を超えるための打ち手は?

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ヒント:
打ち手1:売上成長につながる●●を管理
打ち手2:●●を抑えつつ、●●へ積極投資
打ち手3:●●を体型化し、買収後の成長を全面的に支援


この記事は目論見書分析noteの渡邊さんmasmさんとの共同制作です。

ソフトウェアテストのSHIFTが、2021年8月期の通期及び第4四半期決算を発表しました。今回の記事では、そのSHIFTの決算を取り上げ、深掘りしていきます。

ソフトウェアテストというサービスは、一般的にはあまり知られていないかもしれませんが、2021年5月に公開した記事でサービス内容などを解説していますので、こちらも合わせてご覧いただければと思います。

SHIFTは、ソフトウェアテスト事業がメインの会社ではありますが、M&Aを積極的に行っており、その戦略によって事業領域の拡大や売上・利益の成長を目指しています。

そのような戦略がある中で、SHIFTが掲げている次なる目標「売上高1,000億円」を超えるためには、どのような打ち手があるのか、見ていきましょう。

SHIFT 2021年8月期決算説明資料


SHIFTの時価総額は4年で10倍以上

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まず、SHIFTの株式市場からの評価を客観視してみましょう。2021年11月26日時点の終値で株価は25,380円、時価総額は4,500億円を超えています。

会社四季報の記事によると、直近4年間で株価上昇率は+1,437%(約14倍)で、全上場企業中6位の成長率を誇っています。

2021年10月22日「10倍株」が続出する「直近4年間の株価上昇率」ランキング(会社四季報ONLINE)

コロナ禍により多くのDX関連企業の株価が伸びていますが、SHIFTはその中でも高い評価を受けていることになります。


SHIFTのビジネス領域

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SHIFTはソフトウェアテストがメイン事業ではありますが、それだけでなく、デザイン、マーケティング、ソフトウェア開発、セキュリティなど、幅広い領域で事業展開をしており、サービス開始から運用まですべてをサポートできる「ONE-SHIFT」というサービスを始動しています。

このようなサービス展開によって、「ソフトウェアテストといえばSHIFT」という現状から、「DX・売れるサービス作りといえばSHIFT」という第一想起のアップデートを目指しています。


SHIFTの決算

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次に、SHIFTの直近の決算概要を見ていきます。

FY2021Q4(2021年6-8月期)の売上は131.2億円、前年同期比(YoY)+64.1%、営業利益は13.5億円、YoY+90.4%と、いずれも大きく成長しており、特に利益成長が大きく収益力が改善していることがわかります。

販管費が27.3億円、YoY+62.7%と売上成長率よりも1.4ポイント増加を抑えられたこと、売上総利益率が31.1%でYoY+1.2ポイント改善したことなどが、収益力の改善に貢献していると考えられます。

前年同期のFY2020Q4は、コロナ禍の影響でテスト案件や開発案件の稼働率が低下しており、その影響で売上総利益率が低下していましたが、今期は回復してきています。


成長戦略の核となるM&A

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続いて、SHIFTが今後どのように成長していくのか、その戦略を見ていきましょう。
SHIFTは、「SHIFT1000」という成長戦略を掲げており、第一フェーズとして既存事業のオーガニックな成長で売上高300億円を目指していましたが、FY2021の通期売上高が460億円となり、第一フェーズは既にクリアしました。次の第二フェーズとして、M&Aによるサービス拡張によって売上高1,000億円を目指しています。

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FY2021の通期で、M&Aまたは会社新設によりグループ会社を、1.5ヶ月に1社ペースの8社増加させており、前年(FY2020)の5社からさらに会社の増加ペースを加速させています。

会社数だけでなく、グループ会社売上総額がFY2021の通期で222億円、YoY+93%と2倍近くまで急成長しています。

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M&Aに加えて、飲食業界のぐるなび、不動産業界でスマートロックを提供するbitkeyなどとの資本業務提携にも取り組んでおり、マイノリティ出資(出資比率が低い部分的な出資)も積極的に行っています。


M&A、4つの意思決定基準

SHIFTがM&Aを成功させ事業成長させている背景には、明確で筋の通った「4つの意思決定基準」があります。

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具体的には、以下の4つの意思決定基準を満たしているなら、迅速にM&Aを実行するとしています。

①付加価値が高く、今後の単価上昇が見込める
②顧客母集団を活用できる
③のれん負けせず、すぐに利益貢献できる
④購入価格が割安(EBITDA5倍~8倍程度を目安)

こうした積極的なM&Aを実行するための資金余力確保・財務基盤構築を目的として、2020年10月に海外市場における株式発行により約100億円、2021年6月に70億円の融資枠を確保するなど、積極的な資金調達も行っています。

このようにM&Aの実施も徹底した仕組み化をすることで、スピード感と安定した成果を両立させています。

ここまでは、SHIFTの事業内容や直近の決算概要、時価総額などについて整理し、SHIFTの成長戦略の核であるM&Aの実行スピードや意思決定プロセス、資金調達の状況などについて見ていきました。

記事の後半では、M&Aで成長を目指すSHIFTが、1,000億円という目標を超えるための打ち手を紐解いていき、ソフトウェアテスト事業で同じく成長中のデジタルハーツとの横比較も行っていきます。

この記事は、ソフトウェア業界に従事している方や興味がある方、M&A戦略について知りたい方、成長戦略について知りたい方に最適な内容になっています。


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・Q. M&A巧者のSHIFT、売上が2倍の1,000億円を超えるための打ち手は?の答え
・打ち手1:売上成長につながる●●を管理
・打ち手2:●●を抑えつつ、●●へ積極投資
・打ち手3:●●を体型化し、買収後の成長を全面的に支援
・デジタルハーツとの横比較
・「SHIFT1000」の実現可能性は高い
・まとめ

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アメリカ・日本のネット企業(上場企業)を中心に、決算情報から読みとれることを書きます。経営者の方はもちろん、出世したいサラリーマンの方、就職活動・転職活動中の方になるべく分かりやすく書きます。