Q. 1,000億円の市場規模が見込まれるベビーシッター。同市場で唯一の上場企業ポピンズの伸び代は?
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本日は、2030年に1,000億円の市場規模にまで拡大する見込みである「ベビーシッター市場」についてご紹介します。
こども家庭庁は、従業員の多様な働き方に応じた保育の支援・推進や、待機児童対策に貢献することを目的として様々な施策に取り組んでいます。なかでも、1日最大4,400円までベビーシッターの利用料金割引を受けられる”ベビーシッター割引券”など、利用促進・補助には力を入れており、いまベビーシッター領域は注目されている市場の1つです。
ベビーシッター事業を展開する企業はいくつかありますが、本日はベビーシッター事業を展開する企業で唯一の上場企業である株式会社ポピンズに注目します。
この記事では、拡大するベビーシッター市場の中で、ポピンズの伸び代について分析しました。
1,000億円の市場規模が見込まれるベビーシッター業界
まず、ポピンズのIR資料によると、ベビーシッターの市場規模は2020年時点で320億円(うち、大都市圏: 262億円)であり、2030年には1,000億円(うち、大都市圏: 780億円)に拡大することが見込まれています。
参考までに、1,000億円という規模感は、2023年の「ゼリー飲料市場」とほぼ同程度の規模感です。
参考:ゼリー飲料市場、1000億規模へ拡大 コロナ禍で新規ユーザーが流入・定着
厚生労働省によると、2019年までの30年間で共働き世帯の割合が約1.5倍に増加していることが分かります。
これからさらに共働き世帯が増えると、子育てを行う時間が不足することから、ベビーシッターを検討・利用する世帯が増える → 将来的にベビーシッターの市場規模が拡大する、というトレンドになる可能性はかなり高いでしょう。
ポピンズの事業内容
ポピンズは、(1)ファミリーケア事業、(2)エデュケア事業、(3)プロフェッショナル事業の3つの事業セグメントを展開しています。
ファミリーケア事業には、ベビーシッターに加えて、ナニーという身の回りのお世話に加えて教育サポートまで担う質の高い教育ベビーシッターや、高齢者の介護などを行うシルバーケアが含まれています。
また、エデュケア事業には、認可/認証保育所・学童保育・児童館などの運営、プロフェッショナル事業は乳幼児教育ノウハウや海外の教育施設とのネットワークを生かした研修・調査・研究サービスが含まれます。
ここまで、拡大するベビーシッター市場とポピンズの事業内容について整理してきました。次章からは、ポピンズの決算内容やファミリーケア事業の深堀りに加えて、ポピンズの今後の伸び代について考察します。
この記事は、子育て中の方や企業の成長戦略に関心のある方に最適な内容となっています。
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