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Q. オンライントラベル大手企業は、売上ゼロで何ヶ月持ちこたえられるのか?

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A. 想定バーンレートはExpediaは●ヶ月、Booking.comは●ヶ月。

コロナウイルスで最も打撃を受けている業界の一つがトラベル業界だということは、皆さんもすぐに思い浮かぶと思います。

そんなトラベル業界において、売上が減ってしまうのは容易に想像がつきますが、果たして経営状況はどの程度安心できるのでしょうか、あるいは危機的なのでしょうか。

今日の記事では、グローバルに展開するオンライントラベル大手、ExpediaとBooking.comの2社の決算と財務状況を見ながら、トラベル業界がどの程度、売上が落ちているのか、今後どのような展開になっていくのかを、見ていきたいと思います。

Booking.com plans for lay offs after landing $4bn loan

One of Booking.com’s key competitors, Expedia Group, has already been forced to make 3000 employees redundant [approximately 12 percent of its workforce] since the turn of the year as reality bites.

こちらの記事にもある通り、Expediaは従業員の12%に相当する3,000人を解雇しており、Booking.comも従業員削減の計画があるという報道がなされています。

2社の決算を詳しく見ていきましょう。

Expedia Group First Quarter 2020 Earnings Conference Call

Booking Holdings Reports Financial Results for 1st Quarter 2020


Expediaの2020年1-3月期の決算

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Expediaの2020年1月から3月の四半期は、取扱額が$17.9B(約1兆7,900億円)、YoY△39%となっています。売上は$2.2M(約2.2億円)で、△15%です。

予約室数を見ると、YoY△14%となっており、主要なKPIが全て大きくマイナス成長になっているのが読み取れます。

Ebitdaは$△76M(約76億円)と、これまで黒字だったところが赤字に転落しています。

The percentage of cancellation inquiries for air travel managed without an agent increased from approximately 65% in February to over 95% in April

ここに書かれているように、キャンセルの問い合わせが2月時点では65%だったものが、4月には95%になるなど、コロナウィルス前に計画されていた旅行も大半がキャンセルされるという状況になっています。

Expediaが何か悪いことをしたわけではないのですが、コロナウイルスの影響でこのような悲劇的な状況になっているわけです。


Bookingの2020年1-3月期の決算

GMV: $12.4 billion, a decrease of 51% over a year ago
Room nights booked: decreased 43% over a year ago.
revenues: $2.3 billion, a 19% decrease from the prior year

Booking.comの方を見てみると、取扱高が$12.4B(約1兆2,400億円)でYoY△51%、予約室数はYoY△43%、売上が$2.3B(約2,300億円)でYoY△19%と、Expediaと同じようなトレンドになっていると言えます。

画像2

四半期は$2.3B(約2,300億円)の売上に対して$2.6B(約2,600億円)の費用を計上し、営業利益が△$309M(約309億円)になっているという赤字の四半期です。

画像3

詳細なセグメント別の結果を見ると、ホテル予約が△42.8%、レンタカーが△36.4%、航空券が△8%という具合になっています。航空券の減少が他の二つに比べて小さいのが印象的でした。

さて、ここまで見てきたように、オンライントラベル大手のこの2社は元々は黒字の、利益率はそこそこ高い利益率がそれなりに高い企業だったわけですが、今回のコロナショックで売上を大きく減らし赤字に転落しています。

今回の決算はコロナショックの影響があるものの、四半期全体にマイナスの影響があったわけではありませんので、次の決算はもっと悪くなることが想定されます。実際4月などは世界中でロックダウンが相次いでいたので、旅行をした人というのはほぼいないとも言えるくらいの状況ではないでしょうか。

以下では、仮に売上がゼロになった場合にこれらの会社がどの程度生き延びていけるのか、というのを、キャッシュフローの観点から計算してみたいと思います。実際に売上がゼロになることはないかもしれませんが、こういった状況ですので、最悪のケースを想定してシミュレーションをしてみたいと思います。

この記事はトラベル業界でコロナショックをもろに受けている方、キャッシュフローを元にバーンレートを計算する方法に興味がある方、キャッシュフロー経営という観点を覗いてみたい方に最適な内容になっています。


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・Expediaの(売上をゼロと仮定した場合の)バーンレート
・Bookingの(売上をゼロと仮定した場合の)バーンレート
・まとめ

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コメント (1)
Expediaの売上の単位が間違えているかと思います。。
2.2億の売上ではないかなと思ったので、今後読まれる方のために僭越ながらコメントさせていただきました。

いつも、有意義なコンテンツをありがとうございます。
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