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Q. Dropboxの課金ユーザーの割合は?

Q. Dropboxの課金ユーザーの割合は?

A. 課金ユーザーは登録ユーザーの約2.5%程度。

私の記事をご覧頂いている方であれば利用している方も多いかと思いますが、今日はDropbox を取り上げて、個人課金ビジネスの、課金ユーザーの割合について見てみたいと思います。

Q4 2018 DBX Investor Presentation

Dropboxと言えば、この図の左側にあるように、元々はクラウド上のファイル同期ソフトとして始まりましたが、今では図の右側にあるように、チームにおけるコラボレーションを実現するためのソフトに進化しています。

ファイル同期ソフトとしての市場規模は$25B(約2兆5,000億円)程度ですが、コンテンツコラボレーションプラットフォームになると市場規模が$50B(約5兆円)となり、まだまだ大きな市場を狙えるのが、Dropboxです。

初めにDropboxの2018年10月から12月期の決算を、簡単に見ておきましょう。

Dropbox Announces Fourth Quarter and Fiscal 2018 Results


Dropboxの売上の前年同期比成長率は?

四半期ベースで、売上が$375.9M(約375.9億円)、YoY+23%で成長しています。

年換算すると$1B(約1,000億円)を超える売上規模になっているにも関わらず、かなり良いペースで成長していると言えるのではないでしょうか。


Dropboxは黒字?赤字?

上の表を見ると、営業利益が△$12M(約△12億円)となっており、GAAPベースでは赤字の会社ですが、ここは少し注意が必要です。

キャッシュフロー計算書を見ると、本業からのキャッシュフローがプラスの$123.7M(約123.7億円)となっており、前年同期の$71.1M(約71.1億円)から比べると、大きく改善していることが分かります。

設備投資に$35.4M(約35.4億円)を投資していますが、フリーキャッシュフローが$88.3M(約88.3億円)あり、フリーキャッシュフローマージンを見ると23.5%と、キャッシュフローベースでは大きな黒字となっています。

キャッシュフローがこれだけ大きなプラスであるにも関わらず、営業利益がマイナスになっているのは、株式報酬の割合が大きいからです。

四半期当たり$53.5M(約53.5億円)の株式報酬を計上しており、この株式報酬などを除外したNon-GAAPベースで見ると、営業利益が$41.5M(約41.5億円)の黒字になっていたことも見て取れます。

このようにキャッシュフローは既に大きな黒字になっており、23.5%と大きな利益率を出しているDropboxですが、以下では、課金ユーザー数や、1ユーザーあたりの売上などのユニットエコノミクスを、詳しく見てみたいと思います。

Dropbox以外にも、世の中には多くの個人課金サービスが存在しますが、Dropboxと同じスケールで大きくなっている会社はあまりありません。そういった意味で、Dropboxのこれらの数字を頭に入れておくことは、今後様々なビジネスを考える上で、必ず役に立つはずです。

この記事は、個人課金ビジネスを担当されている方、中でも継続課金型のビジネスを担当されている方、個人向けのユーティリティサービスを提供されている方、また中小企業向けの BtoBのサービスを提供されている方に役立つ内容になっています。


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・Dropboxの1登録ユーザーあたりの売上(ARPU)は?
・Dropboxの1課金ユーザーあたりの売上(ARPPU)は?
・まとめ

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