売却しやすいFintechスタートアップテーマとは!? PayPalが過去3ヶ月に発表した4件のM&Aから見るFintech最新トレンド
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今日の記事ではPayPalの決算を取り上げたいと思います。
前半はいつも通りビジネスを分析し、後半では最近PayPalが積極的に行っているM&Aの事例を分析することで、今PayPalのようなFintech大企業に求められているスタートアップというのは、どういった企業なのかということを考察していきたいと思います。
はじめに決算の概要を見ていきましょう。
為替の影響を除外した四半期での取扱高は、YoY+27%のUS$139B(約13.1兆円)にまで増えてきています。成長率も非常に高いペースを保っていると言えるでしょう。
その中でも特に成長率が高いのが、個人間送金プラットフォームの「Venmo」です。取扱高がYo+78%のUS$14.2B(約1兆4,200億円)まで増えています。
PayPalの取扱高の中でも店舗向けの取扱高はYoY+30.1%と全体よりも早く成長しています。
eBayがデフォルトの送金方法をPayPalからAdyenに変更すると言うアナウンスがありましたが、PayPalの中でeBay関連の取扱高はYoY+5.7%と成長スピードが遅く、お荷物的な扱いであるために大きな影響はないだろうという点も安心材料だと言えるでしょう。
取扱高の中でスマホが占める割合が39%まで増えてきています。前年同期比の成長率は+49%のUS$54B(約5.4兆円)まで増えてきており、PayPalは「スマホ化」の波に完全に乗り切ったと言えるでしょう。
PayPalが2018年第2四半期に実施した4件のM&A
ここまでを見るとオーガニックに順調な成長を続けているように見えますが、ここ最近PayPalは大型のM&Aをいくつか行っています。
2018年の第2四半期(4月から6月)の間に発表されただけでも、以下の4件の大きなM&Aがあります。
iZettle
Hyperwallet
Simility
Jetlore
今日の後半ではこの4つの事例を詳しく見ていくと共に、そこから浮かび上がってくるPayPalにとって必要なスタートアップや事業を見ていきたいと思います。
Fintechに関しては日本はアメリカに2年から3年遅れをとっていると考えるのが自然です。そう考えると、PayPalがM&Aした四社のようなスタートアップを始めると、日本でもM&Aが期待できる可能性があるのではないでしょうか。
この記事は銀行、証券会社、カード会社などの既存の金融機関で新規事業開発関連の仕事をされている方、Fintech系のスタートアップを経営されている方、小売のビジネスを展開されている方に役立つ内容になっています。
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・まとめ
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