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Q. D2C代表銘柄のAllbirdsが大幅減益。その要因と重要となる打ち手は?

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ヒント:Allbirdsの四半期売上成長率が前年比でマイナス成長となったことも理由の1つです。

この記事はゆべしさんとの共同制作です。

スニーカー・アパレルのD2C(Direct to Consumer:消費者に直接製品・サービスを届けるビジネスモデル)企業として、世界的に有名なAllbirdsが、FY2022Q4決算で大幅な減益となりました。

Allbirdsは、2015年に元サッカーニュージーランド代表のティム・ブラウン氏と、バイオテクノロジーの専門家であるジョーイ・ズウィリンガー氏が設立した米国のD2C企業で、日本にも出店していることから、ご存知の方も多いでしょう。

そんなAllbirdsは2021年の上場以降苦戦が続いており、直近の決算では売上成長率が前年比でマイナス成長となり、大幅な減益に陥りました。

本日は、Allbirdsが大幅減益となった理由と、D2C企業として有名なWarby Parkerとの比較に加えて、今後の打ち手について考察しました。ぜひ最後までご覧ください。

この記事では、1ドル=100円($1 = 100円)として、日本円も併せて記載しています。


上場以来、株価が大きく下落

まず、D2Cの世界的な代表銘柄といえるAllbirdsの株価を見ると、上場時の2021年11月から株価は95%以上下落しており、冒頭でご紹介した通り、相当苦戦している事が分かります。

なぜ、このような事が起きているのか、Allbirdsの決算内容から原因を見ていきましょう。


直近決算の概況

Allbirdsの四半期売上は1年間を通してQ4(10-12月)に売上が集中するという季節性が読み取れます。また、売上成長率を見ると、FY2021Q2以降徐々に低下しており、直近のFY2022Q4では遂にYoY▲13.41%と、前年同期比で減収となりました。

また、営業利益は常に赤字の状態が続いており、FY2022以降は赤字幅が拡大し、大幅な減益となっています。


減収より大きな課題とは

D2C企業に重視される指標は、「売上総利益率」と「LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)」です。AllbirdsのLTVは開示されていないため、売上総利益率を見ていきましょう。

●D2C企業にとって、売上総利益率とLTVが重要な理由

(1) 売上総利益率:D2Cのビジネスモデルから、中間業者の排除によるコスト削減効果を測る指標として有効である点に加え、販売チャネルを限定している為重要となっているブランド価値を推定する指標としても活用できることから、重要視されます。

(2) LTV:D2Cでは顧客と直接接点を持つことができるため、様々な企業による施策によって顧客のエンゲージメントを高め継続的な購買につなげることが期待されています。言い換えると、一般的なコマースと比べてLTVの向上が見込めます。このような顧客エンゲージメントを測る指標として、LTVが重要視されています。

Allbirdsの売上総利益率は、FY2022Q1以前までは50%前後の水準で推移していたものの、FY2022Q2以降は40〜45%前後にまで低下しているため、非常に大きな問題と言えるでしょう。

次に、Allbirdsのコストについても見てみましょう。

上図の黄色折れ線グラフである売上対比の広告宣伝費率は概ね20%前後の水準で推移しているものの、赤色折れ線グラフである売上対比の販管費(販売費及び一般管理費)率は右肩上がりに上昇しています。

ここまで、Allbirdsの株価や決算情報を見てきました。次章からは、Allbirdsが大幅な減益となった理由と、その対策となる打ち手について考察しています。

この記事は、D2Cビジネスに従事している方や、企業の経営分析に関心がある方に最適な内容となっています。


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・Q. D2C代表銘柄のAllbirdsが大幅減益。その要因と重要となる打ち手は?の答え
・大幅な減益の要因は?
・Warby Parkerは収益性が高いのか?
・資本効率の違い
・今後の重要な打ち手は?


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