見出し画像

Q. ビズリーチのユーザー単価が他社を圧倒しているのはナゼ?

新着記事をTwitterでお届けします。下記URLからご登録ください。
Twitter: https://twitter.com/irnote

----------------------------

ヒント:以下の3つが理由です。
・理由#1:●●を組み込んだビジネスモデル
・理由#2:●●としてのブランディング
・理由#3:企業だけでなく●●へも開放

この記事はゆべしさんとの共同制作です。

本日は、転職・求人サービスを展開するビズリーチの親会社のビジョナルについて、1ユーザーあたりの売上が他社を圧倒している理由を解説します。

読者の皆さんもご存知の通り、国内の転職・求人サービスは、

・ビズリーチやGreenなどの企業と求職者をマッチングするプラットフォーム
・リクルートエージェントなどの転職エージェントを介したサービス
・ジョブメドレーなどの業界に特化したサービス

など、非常に乱立しています。

その中で、今回は「企業と求職者をマッチングするプラットフォーム」を運営する国内上場企業のビジョナル(ビズリーチ運営)とアトラエ(Green運営)、ウォンテッドリー(Wantedly運営)に絞って比較しています。

一般的に、事業領域が類似した企業のKPIは横並びになると思われがちですが、ビジョナルのユーザー単価が競合他社を圧倒している理由とは何なのでしょうか?

本記事をより深く理解していただくために、お時間がある方は約1年前に公開したビジョナルのIPO記事もご覧ください。


転職・求人サービスはいずれも高い成長率

株式会社アトラエ 2022年9月期第1四半期決算説明資料

ビジョナル株式会社 2022年7月期第1四半期決算説明資料

ウォンテッドリー株式会社 2022年8月期Q1決算説明

冒頭で記載したとおり、人材領域に関連した事業を展開する国内上場企業はかなり多いため、この記事では「転職・求人サービス」を運営するアトラエ、ビジョナル、ウォンテッドリーの3社に絞って、売上と売上成長率を整理します。

アトラエ:IT/Web業界の求人・採用情報に特化した「Green」を運営する企業

ビジョナル:国内最大級のハイクラス転職サイト「ビズリーチ」を運営する株式会社ビズリーチの親会社

ウォンテッドリー:スタートアップ企業を中心に、新卒・中途採用等の人材募集に加え、企業概要や求人情報等を発信できるビジネスSNSサービス「Wantedly」を運営する企業

画像1

各社の売上を見ると、ビジョナルが95.7億円で最も高く、次いでアトラエが15.1億円、ウォンテッドリーが10.6億円です。

次に、売上成長率を見ると、アトラエがYoY+69.6%で最も成長しており、次いでビジョナルがYoY+57.3%、ウォンテッドリーがYoY+36.5%です。

コロナが流行した2020年時点では、人材の流動性が低下したことや予算縮小等の影響で人材業界全体の売上が一時停滞したものの、その後IT業界を中心とした採用ニーズの高まりを受けて、各社の売上成長率は高い水準に回復しました。


1企業あたりの売上を比較すると?

画像2

一般的に、転職・求人サービスは、「人材を採用したい企業と、企業に就職したい求職者をマッチングするプラットフォーム」のため、主にサービスに登録している「1企業あたりの売上」「1ユーザー(求職者)あたりの売上」がKPIになります。

そこで、まずは1企業あたりの売上を比較します。

【注意事項】
・上図は、各社の転職・求人サービスの売上のうち、採用企業以外からの売上が含まれる場合は除外して記載しています。
・本来は契約中の企業数で比較するべきですが、各社が共通して開示している指標が累計企業数だったため、この記事では累計企業数で比較しています。

累計企業あたりの売上を比較すると、ビジョナルが28.3万円、アトラエが16.9万円、ウォンテッドリーが2.5万円です。

前述の通り、ここでは累計企業数で計算しているため、一概に比較することはできませんが、ビジョナルやアトラエと、ウォンテッドリーの間には大きな差があることが分かります。


1ユーザーあたりの売上を比較すると?

次に、求職者(ユーザー)あたりの売上を比較してみます。

画像3

1ユーザーあたりの売上を比較すると、ビジョナルが5,744円で最も高く、次いでアトラエが1,532円、ウォンテッドリーが321円です。

まとめると、「累計企業あたりの売上」と「1ユーザーあたりの売上」の双方でビジョナルが最も高く、特に1ユーザーあたりの売上では、ビジョナルがアトラエやウォンテッドリーを圧倒していることが分かります。

同じ転職・求人サービスを運営する企業であるにも関わらず、このような差が生まれている理由は何なのでしょうか?

記事の後半では、ビズリーチの1ユーザーあたりの売上が、アトラエやGreenと比較して優れている3つの理由と、今後の2つの注目ポイントを解説しています。

この記事は、人材ビジネスやHRTechに従事する方や関心がある方に加え、プラットフォームビジネスに興味がある方に最適な内容となっています。


----------------------------

ここから先は、有料コンテンツになります。このノート単品を500円、あるいは、初月無料の有料マガジンをご購入ください。

有料マガジンは、無料期間終了後、月額1,000円となりますが、1ヶ月あたり4〜8本程度の有料ノートが追加されるため、月に2本以上の記事を読む場合には、マガジン購読がお得です。

月末までに解約すれば費用はかかりませんので、お気軽に試してみてください。

有料版をご購入いただくと、以下のコンテンツをご覧いただけます。

・Q. ビズリーチのユーザー単価が他社を圧倒しているのはナゼ?の答え
・理由#1:●●を組み込んだビジネスモデル
・理由#2:●●としてのブランディング
・理由#3:企業だけでなく●●へも開放
・(おまけ)今後の注目ポイント#1:●●
・(おまけ)今後の注目ポイント#2:●●
・まとめ

----------------------------

ここから先は

2,924字 / 6画像

¥ 500

ツイッターで決算に関する情報を発信しています。ぜひフォローしてください!