
Q. 仮想通貨XRPの2018年10-12月期の取扱高は前四半期比で何倍?
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Q. 仮想通貨XRPの2018年10-12月期の取扱高は前四半期比で何倍?
A. 仮想通貨XRPの2018年10-12月期の取扱高は前四半期比で1.44倍の$54.8B(約5.48兆円)
リップル社が2018年10月から12月期の決算を発表しました。
その中で、仮想通貨に関する興味深いトレンドがいくつか書かれていたので、紹介したいと思います。
Q4 2018 XRP Markets Report(2019/1/24)
まず最初に少しおさらいとなりますが、リップル社は高速で低コストな国際送金サービスの提供(RippleNet)を主力事業としています。
日本のメガバンクを含む世界中で200を超える銀行や送金業者がリップル社のネットワークに参加し、現在27か国の間で国際送金が可能になっています。
RippleNetを用いた国際間送金の際に、二国間のブリッジ通貨として利用されるのが仮想通貨XRPです。
XRPはブロックチェーンを用いて管理されているビットコインとは異なり、マイニング作業を限られたメンバーが行うことで、高速な送金スピードを実現しています。従来銀行間で用いられてきたシステムだと数日かかった送金が、RippleNetではなんと4秒で完了すると言われています。
ちなみにリップル社は仮想通貨XRPを取り扱っていますが、XRPとリップル社は直接関係がないとされています。
リップル社はXRPの全取扱高の0.24%を占める
この表の下側(Global XRP volumeの項)を見れば分かる通り、XRPの全取扱高は2018年の10月から12月の四半期で$54.8B(約5.48兆円)でした。前四半期と比べると1.44倍になっています。
そのうちプログラマティック取引の割合は0.16%でした。プログラマティック取引というのは、仮想通貨を保有する個人が取引所を経由して売買された取扱高と考えられます。
XRPの全取扱高のうち、リップル社が占める取扱割合は、0.24%でした。
XRPの取扱高は1.4倍に増えているのに、全体のうちの取扱割合が大きく下がっているのは、リップル社が保有しているXRPの売出しスピードを緩めたためと考えられます。
リップル社の売上は前四半期比で-21%の$129m
表の上側を見ると、リップル社の全体売上は四半期で$129M(約129億円)と前四半期に比べて21%のマイナスとなっています。
個人間売買による、プログラマティックの取引は前四半期比+36%の$89M(約89億円)となっています。
しかし機関投資家への直接販売は大きく落ち込んで、前年前四半期比▲55%の$40M(約40億円)となっています。
トレンドとしては機関投資家への販売が大きく落ち込む一方で、個人間売買は未だに成長しています。
XRPの機関投資家への販売が大きく落ち込んだ要因の推察は後述します。
以下ではリップル社の決算レポートから、仮想通貨マーケット全体に関するトレンドについて抜粋して紹介したいと思います。
この記事は、仮想通貨に関心がある方、仮想通貨業界の将来に興味がある方、Fintechに携わっている方に最適な内容となっています。
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