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Q. 妊娠〜1歳未満の子を持つ親に特化したカラダノートのビジネスモデルいえますか?

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A. 妊娠〜1歳未満の子を持つ親向けの商品・サービスを提供している企業への送客(リードジェン)・データ提供。
1アクションあたりのCPAは、●円と高単価

今日の記事では、この度上場が承認されたカラダノートの決算を詳しく見ていきたいと思います。

この会社は、妊婦やママ向けにアプリを提供する、いわゆるメディアビジネスですが、ビジネスモデルが非常にユニークなので、詳しく見てきたいと思います。

株式会社カラダノート 新規上場申請のための有価証券報告書

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カラダノートが提供しているアプリは、こちらに挙げられているような、妊娠中のママパパ向けのアプリ、そして子育て中のママパパ向けのアプリになります

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アプリの累計ダウンロード数を見ると700万ダウンロードを超え、妊娠中、子育て中の親を対象としているというセグメントを考えると、かなり大きな市場シェアを誇っていることになります。

目論見書の中にも以下のような記載がありました。

妊娠中から1歳未満の子供を持つ親における当社アプリの年間ダウンロード率(※1)は87%となっております。

2019年1年間での妊娠~1歳未満の子供を持つ親のアプリダウンロード数155万件 / 2018~2019年出生数178.5万人(2018年:92.1万人、2019年:86.4万人))

87%の市場シェアというのは、なかなか取れるものではありません。「妊娠~1歳未満の子供を持つ親」セグメントにおいて、驚異の市場シェアと言えるでしょう。


売上・営業利益

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売上は、2018年8月から2019年7月の1年間で、6.4億円、営業利益が9,000万円となっています。

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2019年8月から2020年4月までの3四半期で見ると、売上が5.6億円、営業利益が9,600万円となっています。

メディアビジネスとして、しっかり利益が出るビジネスが、既に構築出来ていることが読み取れます。

一方で、売上高の成長率という点では、まだ工夫の余地があるのかもしれません。


株主名簿: VCからの資金調達をしないレアなケース

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株主名簿を見ると、最近では珍しいと言えると思いますが、ベンチャーキャピタルからの投資が全く無いように見えます。

創業社長が73%を保有し、元クックパッド社長の穐田氏が19%を保有しており、この二人でほぼすべての株式を保有していることになります。

以下では、この会社のユニークなビジネスモデルを紹介したいと思います。最初に結論を言ってしまうと、いわゆる「リードジェン」型のビジネスモデルになります。

この記事はメディアビジネスを担当されている方、中でも特定のセグメントのユーザーだけにサービスを提供されている方、広告やSaaS以外のビジネスモデルを検討されている方に最適な内容になっています。


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