世界最強のSaaS・Salesforceは決算資料も最強な件
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今日の記事では、Salesforceを取り上げます。
Salesforceと言えば、世界最強のSaaSビジネスを展開している会社であると理解している方も多いかと思います。Salesforce の決算資料もそのビジネスと同じレベルで、非常にわかりやすく、説得力がある資料にまとまっているので、今回は決算資料のベンチマークとして取り上げてみたいと思います。
Salesforce Q1 FY19 Financial Update
全セグメント・全地域で約20%以上の成長
はじめに売上と営業利益を見ていましょう。
Salesforceの四半期は少しずれており、今回の四半期は2018年2月から4月の3ヶ月間となります。
四半期当たりの売上は約$3B(約3,000億円)で、YoY+25%で成長しています。営業利益率は6.4%と、決して高い数字ではないように見えますが、Non-GAAPベースで見ると17%となっています。
GAAPとNon−GAAPで、営業利益にこれだけ大きな違いが出ている最大の理由は、株式報酬を含めるか含めないかの違いによります。GAAPベースの場合、株式報酬を費用として計上する必要がありますが、実際には現金支出を伴っていないので、Non−GAAPベースの方がよりキャッシュフローに近い数字になります。
これはセグメント別の売上の構成と、それぞれの成長率を表したものです。
ご覧いただければ分かる通り、元々のメイン事業であるセールスのクラウドも、四半期当たりの売上が$1B(約1,000億円)を超えているにも関わらずYoY+16%と、良いペースで成長しています。そしてそれ以外のセグメントでは、更に早いスピードで成長が加速していることがご理解頂けると思います。
こちらは地域別の売上と成長率になりますが、本社がある北米でも未だにYoY+19%で成長しています。
それ以外の地域では、売上の規模こそ劣りますが、コンスタントカレンシーベース(為替の影響を除外)でYoY+30%以上の成長をしているという、とてつもない会社です。
決算資料の見所としては、全体の売上が伸びていることを示すだけではなく、セグメント別地域別でも全てのエリアで高い成長率を誇っているという点を、端的に表すスライドが続いていることがよくわかります。
これ以外にも、セールスフォースの決算資料は、投資家目線で見た場合に非常に納得感があって、投資家を安心させる内容になっています。
そういった意味で、セールスフォースの決算資料はまさにお手本とも呼べるような決算資料です。
以下では、具体的にどのスライドがどのように素晴らしいかを、私の個人的な見方にはなりますがご紹介していきたいと思います。
この記事は、IR 担当者、広報担当者だけではなく、事業責任者の方新規事業の事業計画を作る必要がある方、そして、SaaSビジネスを展開されている方に役立つ内容になっています。
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