見出し画像

Appleが成熟市場でも成長を続けることができる理由をご存知ですか?

新着記事を(無料で)LINEへお届けします。以下のリンクからLINEで友達登録してください。
https://line.me/R/ti/p/%40pap3801g

----------------------------

楽しみにしていた方も多いかと思いますが、ついに新しいiPhoneが発売になりましたね。

今日はこれに際してAppleの決算と、「スマホ市場という成熟市場の中でAppleがどのように成長戦略を立てているのか?」ということを読み解いてみたいと思います。

はじめに決算の概要を見ていきましょう。

Apple Inc. CONDENSED CONSOLIDATED STATEMENTS OF OPERATIONS


売上は2018年の4月〜6月の3ヶ月間で$53B(約5.3兆円)、営業利益は$11.5B(約1.15兆円)と、とてつもない規模感になっています。それ以上に驚くべきことは売上・営業利益共に前年同期比で+約17%と二桁成長を続けているということです。


プロダクト別の売上と成長率

Appleのプロダクトといえば、スマホ・タブレット・コンピューターと既に市場が飽和しているようなものばかりですが、この会社規模、かつ成熟市場で二桁成長を続けられているというのは一体どのような仕組みなのでしょうか?

プロダクト別の売上と成長率を見てみます。

Apple Inc. Q3 2018 Unaudited Summary Data

まず各プロダクトの四半期あたりの売上です。

 iPhone:約$30B(約3兆円)
 iPad:$4.7B(約4,700億円)
 Mac:$3B(約3,000億円)
 サービス売上が$9.5B(約9,500億円)
 その他のプロダクトが$3.7B(約3,700億円)

という内訳になっています。

図の一番右の(Year/Year Change)が前年同期比になります。販売した製品数で見るとiPhoneはYoY+1%とほぼ横ばいであるのに対して、売上ベースで見るとYoY+20%となっています。

この数字から、一台当たりのiPhoneの購買価格が約20%上がっていることが分かると思います。

以下では、成熟市場でマーケットシェアが高いわけでもない状況であるにも関わらず、「販売台数は横ばい・売上増」という状況がどのようにして生まれているのか、というのを詳しく見ていきたいと思います。

この記事は、AppleやiPhoneのファンであるという方、成熟市場で成長に苦しんでいるという方、大企業のCEOになりたいという方にオススメの内容です。


----------------------------

ここから先は、有料コンテンツになります。このノート単品を500円、あるいは、月額1000円のマガジンをご購入ください。有料マガジンは、1ヶ月あたり4本程度の有料ノートが追加される予定です。

マガジンは初月無料です。月末までに解約すれば費用はかかりません。購読開始した月以降の有料記事が読めるため、月末に購読開始しても不利にはなりません。

有料版をご購入いただくと、以下のコンテンツをご覧いただけます。

・2016年と2017年のiPhoneの価格を調べてみると...
・今年(2018年)のiPhoneの「値上げ」は昨年と比べてどのレベルなのか?
・最高級機種iPhone Xs Maxの売れ行きの初速
・Appleが成熟市場でも成長を続けることができる理由

----------------------------

ここから先は

2,179字 / 4画像

¥ 500

ツイッターで決算に関する情報を発信しています。ぜひフォローしてください!