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任天堂の研究開発費と広告宣伝費が小さいのに成功しているのはナゼ?

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私のYouTubeチャンネルでは、決算読み解き実況中継をしています。おかげさまでYouTubeの方も多くの方にご覧いただいているのですが、特に忙しいビジネスパーソンの方たちから「YouTube動画の内容を知りたいが、動画を見る時間が無い」というお声を多数いただいています。

この記事では、上の動画の内容をスクリーンショット付きで文字起こししてあります。動画を見る時間はないけれど、内容を短時間でおさらいしたいという方に最適です。


任天堂 2021年3月期第2四半期決算の印象は?

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ーー(東海千尋)皆さん、こんにちは。今日は、任天堂の2021年3月期第2四半期の決算書をシバタさんと一緒に読んでいきたいと思います。シバタさん、よろしくお願いします。

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ーー上図が今回の決算概要になります。コロナ禍で大変なことになっていますが、2020年3月に発売した『あつまれ どうぶつの森(あつ森)』が大ブームになったイメージの強い任天堂の今期決算、真ん中の列は第1四半期と第2四半期の累計になります。

増減を見るとプラスが並んでおり好調な決算だと思います。決算全体の印象はいかがでしょうか?

(シバタナオキ)コロナの影響と新作の後押しによって、売上が+73.3%、営業利益は+209.3%で実質3倍になっており、とにかく凄まじく絶好調な決算だったと思います。

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上図(4ページ目)を見ると、ゲーム専用機というのはゲームのハードウェアとソフトウェアのことですが、ハードウェアが絶好調で+75.4%、モバイル・IP関連収入等というスマホ向け等の売上も+33.9%です。

グローバルで見ると、右下の円グラフにある通り、海外割合が77.5%ということで、日本の会社ですが海外でも非常にファンが多い会社だと思います。


ビジネスモデルの変遷は?

ーーコミュニティからの質問です。「任天堂のビジネスモデルの変遷について教えていただきたいです」とのことで任天堂の歴史を私も見てみたら、創業1889年、そんな古い会社だったんだ!と今更ながら気付きました。元々は老舗の玩具企業から始まっているのですね。

そうですね。おそらく花札などを売っていたのではないかと思います。三代前の山内社長の時にファミコンやスーパーファミコンを発売し、ハードウェアを作ってその上で遊ぶソフトウェアを作るというビジネスに変わりました。

ビジネスモデルとしては、それが今でも続いています。ハードウェアを売ると共に、そのハードウェアで遊べるソフトウェアを自社でも作るし、サードパーティーのゲームメーカーにも作ってもらう形でハードウェアのプラットフォームとしての魅力を上げていきます。

これが任天堂の元々のビジネスモデルです。最近では、自社のゲーム機やスマホ向けの継続課金のモデルも始めています。基本的なビジネスモデルはこのような形です。

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上図(5ページ)の下側、主な構成要因で興味深いのは、ハード売上高比率が51.1%あることです。売上の約半分がハードで、残りがソフトという会社です。

2行目が更に強烈です。ゲーム専用機のソフト売上高全体に占める自社ソフト売上高比率が81.9%もあり、増えています。要は、サードパーティーのゲームメーカーが作ったゲームではなく、ハードもソフトも任天堂が作るようになってきました。僕が子どもだった頃はもう少しサードパーティーのゲームがあったと思います。

最近、任天堂のゲーム機で遊ぶゲームは任天堂のソフトがすごく良くなっています。サードパーティーを意図的に締め出しているということはないと思いますが、サードパーティーのゲームメーカーが任天堂のプラットフォームで儲けにくくなっている印象があります。

ーーサードパーティーは、昔の方がもっと強かったイメージですか?

昔の方が任天堂のプラットフォームの中においては強かったと思います。やはり今は多くのゲームメーカーがスマホのゲームを作る方にシフトしていると思います。

そのため、コンソールやNintendo Switchのようなゲーム機向けのゲームソフトを作ってくれるゲームメーカーが相対的に減っている気がします。


ハード製品の部品は自社工場で生産していないのか?

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ーーハードウェアが売上高比率の半分を超えている点は特徴の1つだと私も思いました。任天堂は、ハードウェアの売上高比率が高い中で、売上の総利益率も56.4%と高いです。ソフトウェアが牽引している部分があるかもしれませんが、プロダクトでもこれだけ売上総利益率が高くなることに驚きました。

以前、ソニーの動画の中でシバタさんが「任天堂の部品の多くはコモディティ化されている」と話していました。これは部品を自社工場で生産していないということでしょうか?

そうですね。売上総利益率が50%を超えているのはおそらくApple並みに高いです。

理由は2つあって、値段を高く売ることができるだけのクオリティとブランドがあるというのが1つです。

もう1つは安く作ることができる。つまり、もうすでに世の中に十分広く出回っているパーツを使って作れるように設計しているということです。この2つが必要だと思います。

今、Appleは作る作らないという話をしていると思いますが、任天堂はおそらくAppleと同じくファブレスで自社では工場は持っていないはずです。そのため、自分たちで設計はするし、テストもしますが、実際の製造は別の会社にしてもらっているはずです。


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・部品をコモディティ化するデメリットはあるのか?
・ハードとソフトを同時に作るビジネスはハイリスクでは?
・コンスタントにヒットを出せる要因は?
・研究開発費は多いのか?
・ゲーム業界において日本企業が強い理由とは?
・コンソールゲームがなくならない理由とは?
・まとめ

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