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【Fintechビジネスのお手本】上場延期になったアントフィナンシャルの2つのビジネスモデルとは?

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私のYouTubeチャンネルでは、決算読み解き実況中継をしています。おかげさまでYouTubeの方も多くの方にご覧いただいているのですが、特に忙しいビジネスパーソンの方たちから「YouTube動画の内容を知りたいが、動画を見る時間が無い」というお声を多数いただいています。

この記事では、上の動画の内容をスクリーンショット付きで文字起こししてあります。動画を見る時間はないけれど、内容を短時間でおさらいしたいという方に最適です。


決算の全体的な印象

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ーー(Risa)皆さんこんにちは。今回は、中国Eコマース最大手アリババグループの決算をシバタさんに解説していただきます。シバタさんよろしくお願いいたします。

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ーーアリババグループホールディングスは、持株会社であり、子会社を通じてBtoB向けに alibaba.comを、BtoC向けにはTmall、タオパオなどのEコマースプラットフォーム、またインフラ事業や金融サービスコンテンツ事業を展開しており、New Retail等の新しい技術への投資活動も活発に行っています。

ーー早速、アリババの2021年度第2四半期を見ていきたいと思います。

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ーーTotal Revenue Growthが前年比+30%と、中国国内での競争激化や米国制裁リスクがある中でもしっかりと売上を伸ばしているように見えます。シバタさんから見て、こちらの決算の全体的な印象はいかがでしょうか。

(シバタナオキ)以前に比べるとだいぶ成長率が落ちてきていますが、Mobile MAUsが8.8億人、実際に購入している人が年間で7.57億人もいる中で、これだけの成長率が出ているのはすごいと思います。

アリババのクラウドというのは、AmazonでいうAWSに相当します。もちろんサイズはAWSよりも小さいのですが、成長率が+60%ということで、サイズの割に伸びているのがアリババの最大の特徴なのではないでしょうか。


中国市場の50%近くを獲得しているアリババはなぜこんなに強い?

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ーーアリババの、中国の小売市場における年間アクティブコンシューマー数は7.57億人に達しており、2020年6月末時点より1,500万人増加しています。日本の人口が約1億2,000強なので、それと比べるとこのユーザー数はものすごい数字です。

ーー単純にこの人口から見ても、中国市場の50%近くを獲得していますが、アリババはなぜこんなにも中国で強いのでしょうか。

中国には、BAT(Baidu、Alibaba、Tencent)と呼ばれる、日本でいうところのYahoo!や楽天並みに知名度の高いものがあります。

特にアリババはビジネスモデルがマーケットプレイス型で、ネットワーク外部性が強く働き、マーケットシェアが上がりやすいという構造になっているのでしょう。

ーーなるほど。GAFAのようなものですね。そういえば、日本にはそういった呼称はありませんね。

日本では、時価総額で見ると、Yahoo!(Zホールディングス)、楽天、LINEといった順番でした。

アメリカにおいても、Google、Facebook、Amazonの3つの時価総額が高いので、やはり検索エンジン、Eコマース、SNSがコアになるというのは共通しています。


アリババが成長し続けられる要因は?

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ーー売上をブレイクダウンした内訳を見ていくと、Core commerceがしっかり伸びており、その他にはクラウドやロジスティックスの伸びが目立ちます。

ーーアリババが、サイズの割に長く成長し続けられる要因は何なのでしょうか。

例えば、日本の楽天などと比べるとわかりやすいのですが、全体の事業の内、Eコマースの割合が、現在も84%と非常に大きいです。

ただそのコマースの中にも色々あって、一番大きいのがBtoBのマーケットプレイスで、それ以外にChina commerce wholesaleや、中国の物を海外に売るコマースなどをやっています。

覚えておいていただきたいのが、この会社はコマースが割合として一番大きいという点と、基本的にAmazonがやっていることをそのままやっているという点です。

クラウドの事業は今アリババの中で10%程度になっていると思いますし、それ以外にもデジタルメディアなど様々やっていますが、コマースの中にロジスティックスが入っていたり、デリバリーやスーパーマーケットもやっていることがわかります。

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左側がAmazonのPLです。彼らは、コストになっている部分を1つずつ自社のビジネスにしていく、ということをずっと行なっています。

例えば、Fulfillmentのところは、Fulfillmentのサービスを自分たちのために作り、それをマーチャントにも開放します。テクノロジーやコンテンツのところでは、自分たちのテクノロジーのインフラストラクチャーをAWSにして公開しています。

また、マーケティングは、毎回ユーザーを獲得するモデルの場合お金がかかるので、Amazonプライムという形で、ユーザーにお金を払ってもらってビジネスにしています。

さらに、決済も、毎回手数料を外部に払うのは大変なので、自分たちでペイメントのインフラを作っています。

このようにAmazonは、1個1個自分のコストになっているところを、まず自社のインフラを作り、それを外部に開放することによって、売上に繋げているのです。アリババもこれと似ています。


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・アントフィナンシャルの事業モデルと主な収益元について
・日本のキャッシュレス化が遅れている理由は?
・ジャックマーが一時期メディアから姿を消した理由は?
・まとめ

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