Uber投資家からの警告「バブルからの更生への道のり」を翻訳します
現在(特に2015年まで)のシリコンバレーは、90年代のドットコムを超えると言われるほどのバブルです。そのバブルが今まさに崩壊しかかっている、ちょうどその境目にあると多くの専門家が指摘し始めています。
中でも、つい最近公開された記事で、英語圏でとてつもないスピードでシェアされている「On the Road to Recap」(日本語訳「バブルからの更生への道のり」)を翻訳することにしましたので、その予告と背景の説明です。
今回の2015年をピークとするバブルの前のバブルというのは、リーマン・ショック直前の2008年頃に遡ります。
2008年のリーマン・ショックが起こった直後に、シリコンバレーで最も著名なVCの一つであるセコイア・キャピタルが「Get Real or Go Home.」(日本語訳「現実を見よ、さもなければ会社を畳んで家に帰れ」)という非常に強烈なタイトルの56ページにも及ぶスライドを公開し、ネット業界で瞬く間に広まりました。
その結果、多くのVCが新規投資を限りなくゼロに抑制し、シリコンバレーのスタートアップ界隈が一気に冷え上がった、ということが起こりました。
2008年当時、僕はまだ東京にいましたが、このスライドを見て、「とんでもないことになるぞ」と思ったことだけは今でもよく覚えています。
8年の時が流れて2016年。当時と同じくらいインパクトがある内容の「警告文」が出ました。それが冒頭で紹介した「On the Road to Recap(バブルからの更生への道のり)」です。
著者は、Benchmark Capitalというシリコンバレー老舗VCのパートナーであるBill Gurley。彼は、現在、未上場企業で最も評価額が高いと言われているUberのシリーズAのリードインベスターで、Uberの社外取締役でもあります。
自称「専門家」ではなく、今回のバブルのど真ん中にいる彼が書く「警告文」にはとてつもない説得力があります。
原文(英語)を読める方は、そちらを読んで頂くのが良いと思いますが、とにかく長い上に、専門用語も多いため、翻訳しておいた方がよいと感じたため、このnoteで翻訳して行きます。
とても長いので、3回くらいに分割して、公開していきます。乞うご期待!
・「バブルからの更生への道のり」(1) なぜバブルが起こっているのか
・「バブルからの更生への道のり」(2) 起業家・投資家・従業員が今すべきこと
・「バブルからの更生への道のり」(3) 問題をより大きくしないために
※今回の翻訳は、私が監修の下で、ワシントン州米国公認会計士 玉井和佐さんに翻訳にご協力いただいています。
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