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WantedlyがSaaSビジネスとして超いい感じに進化している件

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今日の記事では昨年に上場したWantedlyを取り上げてみたいと思います。

ちなみにWantedlyは決算期が8月なので、今回は2018年3月から5月期の第3四半期の決算を詳しく見ていきます。

*ウォンテッドリー株式会社 2018年8月期Q3決算説明

はじめに売上と営業利益を見ていきます。

売上は四半期当たり5億8,300万円、前四半期と比較して+16%以上と場合に非常に高い成長率を誇っています。

グラフを見れば分かる通り、基本プランもオプションも両方とも綺麗な右肩上がりの伸びを見せています。

売上の前年同期は+68.4%となっています。

営業利益は6,900万円で前年同期と比べると−21.9%と落ち込んでいます。


広告宣伝費と営業利益率の関係

営業利益が前年同期比で落ち込んでいる理由を見てみましょう。

グラフを見ればお分かりいただけるかと思いますが、大きく二つの要因が挙げられます。

一つ目は人件費・通信費などの固定費が大きく増えている点。二つ目はWantedly Peopleに対する広告宣伝費が大きく増えている点があげられます。

つまり、固定と変動費の両方で大きな投資を続けていることが要因だと言えるでしょう。

右側のグラフにある通り、広告宣伝費を除外して営業利益率を計算すると約35%と一定の水準を保っており、今のところ固定費の増加分が大きく収益を圧迫しているということはなさそうです。

一方で左側のグラフにある通り、営業利益は四半期毎に大きく増加しています。一つ前の図の「広告宣伝費の投下状況」と合わせて見てみると、Wantedly Peopleの広告宣伝費を季節毎にかなりコントロールしていることが窺えます。

さて、ここまでの数字からWantedly Peopleに大きな広告宣伝費を投下しなければ安定的に利益率を維持したまま成長をし続けているように見えます。以下ではWantedlyの本業のB to Bビジネス部分のユニットエコノミクスを因数分解し、SaaSビジネスとしての実態を明らかにしていきたいと思います。

この記事は、SaaSビジネスを展開されている方、人材系のビジネスを展開されている方、B to Bビジネスを担当されている方、上場企業で新規事業を担当されている方に役立つ内容になっています。


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