見出し画像

Q. UberとLyft、乗車単価が大きいのはどちら?


Q. UberとLyft、乗車単価が大きいのはどちら?

A. Lyftの方が乗車単価が大きい。
Uber: $7.69
Lyft: $13.08

今日の記事では、先日IPOを発表したUberを取り上げたいと思います。

つい先月、直接の競合であるLyftも上場したため、この2社の詳細なユニットエコノミクスの比較を行ってみたいと思います。

FORM S-1 Uber TECHNOLOGIES, INC.

Uberがどういったサービスであるかという点や、赤字の大きさなどはすでに他のメディアでも書かれているかと思いますので、この記事ではUberの本質的な戦略や詳細なユニットエコノミクスを中心に取り上げていきます。

最初に結論を書いておくと、UberとLyftはサービスが似ているので、ユニットエコノミクスも似ているのかと思いましたが、ユニットエコノミクスに大きな違いがあります。是非後半を期待してください。


Uberのグローバル戦略

Uberのグローバル戦略を見ていきましょう。

この地図にあるように、青い部分は自社で直接サービスを提供しています。図の中にある「MS」というのは、Market Share(マーケットシェア)のことで、「CP」というのはライドシェア市場全体におけるシェアを示しています。

Uberを語る上でさらに興味深いのが地図の緑の部分です。これらの地域では、直接の競合になるサービスを提供している会社の株式をマイノリティで保有しているという点です。

地図の緑の部分は、主にここに挙げられている三つの会社になります。

・中国のDidiの15%の株式を保有
・東南アジアのGrabの23%の株式を保有
・ロシアのYandex Taxiの38%の株式を保有

という具合に、自社で直接サービスを提供していない地域に関しては、競合他社の株主になるという形で市場を取りにいっています。

Lyftはアメリカが中心になっていますが、Uberはこのようにグローバルにサービスが展開されているのが大きな違いだと言えるでしょう。


Uberのネットワーク外部性

Uberのネットワーク外部性を説明するのに、非常に興味深い図を見つけたので紹介しておきます。

彼らはこれを「Liquidity Network Effect」(流動性ネットワーク効果)と呼んでいます。

ネットワーク効果の説明なので、ドライバーが増えれば増えるほど乗客も増えて、乗客が増えれば増えるほどドライバーも増える。という説明になるわけですが、Uberがここで最も重要視している指標は図の2番目にある、乗客がUberを呼んでから到着するまでの「待ち時間」です。

2018年末の時点では、平均待ち時間が5分になっているという記載があります。この待ち時間の数字をどんどん小さくしていくことで、より乗客にとって魅力的なサービスになり、それがドライバーの増加にもつながるという考え方が特徴的だと言えるのではないでしょうか。


ライドシェアの市場規模

ライドシェアの市場規模に関しても非常に面白い記載があったので紹介しておきます。

現在Uberがターゲットとしている市場は、図の左下の一番薄い水色の部分になります。57ヶ国で30マイル(約48Km)以内の乗車利用は、走行距離合計3.9Tマイル(約6.3兆キロ)で$2.5T(約250兆円)の市場があるとされています。

真ん中の濃い水色の部分は、Uberが近い将来ターゲットにすることができると考えている市場です。現在の57カ国から63カ国に$3T(約3兆円)まで市場規模が広がることになります。

これが一番大きな濃い青色部分まで広がると、$5.7T(約5.7兆円)までマーケットは大きくなると書かれています。

今は実験的にですが、Uberは車以外にも飛行機などのサービスを提供し始めています。タクシーの代替である短距離輸送だけではなく、飛行機の代替になる長距離輸送も押さえていけばまだまだ取れる市場が大きくなると考えているようです。


5つの指標でUber vs Lyftを比較

さて、ここまではUberの概要や戦略をまとめてみました。
以下ではUberのユニットエコノミクスを、Lyftと詳しく比較していきたいと思います。

決算資料のこの辺りに出てくるKPIを細かく見ていきます。UberとLyftは全く同じようなビジネスに見えても、かなりKPIに大きな違いがあります。

この記事は、マーケットプレイスビジネスに関心がある方、ライドシェアなどのシェアリングエコノミーの事業を担当されている方、副業に関心がある方に最適な内容になっています。


----------------------------

ここから先は、有料コンテンツになります。このノート単品を500円、あるいは、月額1000円のマガジンをご購入ください。有料マガジンは、1ヶ月あたり4本程度の有料ノートが追加される予定です。

マガジンは初月無料です。月末までに解約すれば費用はかかりません。購読開始した月以降の有料記事が読めるため、月末に購読開始しても不利にはなりません。

有料版をご購入いただくと、以下のコンテンツをご覧いただけます。

・その1: ビジネスの規模: UberがLyftの●倍
・その2: 乗客あたりの売上: UberがLyftの●倍
・その3: 乗客あたりの乗車回数: UberがLyftの●倍
・その4: ドライバーの(想定)収入: UberがLyftの●倍

----------------------------

この続きをみるには

この続き:2,285文字/画像11枚
記事を購入する

Q. UberとLyft、乗車単価が大きいのはどちら?

決算が読めるようになるノート

500円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

サポートいただくよりも、Amazonで本のレビューを書いていただける方が助かります。↑のリンクより是非レビューをお願いします!

嬉しいです!(文末にある)LINEの友達申請もお願いします!
37

決算が読めるようになるノート

アメリカ・日本のネット企業(上場企業)を中心に、決算情報から読みとれることを書きます。経営者の方はもちろん、出世したいサラリーマンの方、就職活動・転職活動中の方になるべく分かりやすく書きます。

【法人用・転送可】決算が読めるようになるマガジン

「決算が読めるようになるマガジン」と同内容の法人用です。転送・回し読みしたい方向けです(社内限定)。
1つ のマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。