ソフトバンクの現金の使い道を勝手に予想してみた
ソフトバンクが最近、立て続けに、保有株の現金化を行っています。
1) ソフトバンク、テンセントにスーパーセル売却交渉=関係者
これが約3500億円
2) ソフトバンク、ガンホー株のほとんどを売却
これが約730億円
3) ソフトバンクのアリババ株売却、1兆円超に ガンホー売却も決定
これが約1兆円
文中には、
売却は財務体質の強化が主目的で、調達資金は有利子負債の返済などに充てる。この結果、連結純有利子負債/調整後EBITDA倍率は16年3月末時点の3.8倍から3.2倍程度まで改善する見通し。
とあります。なぜこんなに立て続けに現金化を急いでいるのでしょうか?考えられるシナリオは、4つあります、という話が今日のnoteです。
ちなみに、ご存知ない方も多いかもしれませんが、「世界の借金王」と呼べるくらい借金をしています。
最新の決算を見てみると、流動負債のうちの有利子負債が約2.6兆円、非流動負債のうちの有利子負債が約9.3兆円あります。計12兆円の借金をしていることになります。
他方、流動資産も約5.6兆円ありますので、差引約6.4兆円分くらいのネット借金がある、という会社です。
営業利益が年間約1兆円の会社なので、年間に稼ぐ額の約6倍もの額を借入でまかなっているという、スケールが大きい会社です。汗
ソフトバンクのスケールの大きさの話はこのあたりにして、「現金化を急いだ理由、4つのシナリオ」を見ていきましょう。
シナリオ1: 景気が悪くなり株安になるから、今のうちに売っておいた
アメリカ経済が、特に大統領選挙が終わって以降、悪くなる可能性が高い、という予想をしている可能性は十分にあると思います。
特にアメリカ大統領選挙で、トランプが勝つと先が全く読めなくなる、というのは事実です。
現在、特にアメリカの株式市場はリーマン・ショック当時に比べれば遥かに回復しており、そろそろ何かしらのダウントレンドがあってもおかしくありません。
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・シナリオ2: ●●を買い戻さねばならなくなる
・シナリオ3: 再度●●買収にトライする!
・シナリオ4: ●●の立て直しにもっと現金が必要
・どのシナリオが可能性が高いと思うか?
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