B2Bシェアリングエコノミーのラクスル、抑えておくべき3つのKPI
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今日は、最近上場が承認されたラクスルの上場目論見書から、同社のビジネスのキーポイントを読み取っていきたいと思います。
ご存知の方も多いかと思いますが、ラクスルは二つの B2Bシェアリングエコノミー事業を展開しています。
一つ目は会社名と同じラクスルというサービスで、印刷のeコマースサービス、二つ目は約3年前に始まった、ハコベルと言う物流eコマースサービスです。
どちらも、印刷や配送を注文したいユーザーと、印刷会社運送会社といった事業者を結びつける、マーケットプレイス型のビジネスモデルになっています。
印刷eコマース事業の方は、全体で3兆円ある印刷市場のうち、たったの2.4%しかオンライン化されておらず、ヨーロッパのEC化率15%と比べると圧倒的に低いため、まだまだ成長余地が十分あると言えるでしょう。
売上・営業利益
まずは直近の売上営業利益を見ていきましょう。
この会社は決算期が7月と非常にイレギュラーになっていますが、2017年の7月期においては売上が約77億円、売上総利益が17億円、営業利益がマイナス11億円となっています。
2018年の1月までの直近の3ヶ月においては、売上が25億円、売上総利益が6.3億円、営業利益が約1億円となっています。
赤字から黒字転換の要因は?
2017年7月期の一年間では、売上総利益に近いだけの金額分だけ営業赤字を計上をしていましたが、直近の四半期で見ると黒字転換しています。この黒字転換の最大の要因は広告宣伝費を大きく削減しているという点に尽きるでしょう。
2017年8月から10月の四半期においては4.2億円の広告宣伝費が計上されていますが、年2017年11月から2018年1月の四半期においては広告宣伝費が1億円まで削減されています。
つまりこれまでは、売上の急成長を実現するために広告宣伝費のアクセルを全開で踏んでいたいた為に赤字赤字でしたが、広告宣伝費を少しブレーキを踏むだけですぐに黒字転換するところまで来ている、と理解するのが正しいと言えるでしょう。
ラクスルのビジネスで抑えておくべき3つのKPI
ラクスルのビジネスは典型的なB2B2Cのマーケットプレイス型のビジネスモデルとも言えます。取り扱っている商品が印刷屋配送といった、これまでインターネットとはあまり親和性が高くなかった産業である点が、非常にユニークです。
今日の記事では、ラクスルのビジネスにおいて押さえておくべき、3つのKPIを掘り下げてみたいと思います。
この記事は、マーケットプレイス型のビジネスを展開されている方、eコマースのビジネスを展開されている方、旧来型の産業をインターネットを使ってディスラプトするビジネスに興味がある方に、役に立つ内容になっています。
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・KPI#1: テイクレート
・KPI#2: 1顧客あたりの年間売上
・KPI#3: 顧客獲得コストとその回収期間
・まとめ
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