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Q.わずか創業4年弱で上場のM&A総合研究所、スピード上場を実現できた4つの要因とは?

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ヒント:
#要因1:●●体系
#要因2:●●を組成し●●向上を実現
#要因3:●●による成約期間の短縮
#要因4:●●力

この記事は沼幹太さん(企画・リサーチ担当)とmasmさん(ライティング担当)との共同制作です。

今回は、2022年6月28日に東証グロース市場に上場する株式会社M&A総合研究所について深掘りをしていきます。
M&A総合研究所の特に注目すべき点は、2018年10月12日に設立し、わずか4年足らずでスピード上場を果たしているところです。

今回の記事では、他企業との比較を通じてM&A総合研究所の強みなどを分析し、スピード上場を実現できた要因に迫ります。また、今後の動向、更なる成長戦略についても考察していきます。

株式会社M&A総合研究所 新株式発行並びに株式売出届出目論見書


M&A総合研究所の会社概要と国内M&A市場概要

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まず、M&A総合研究所の会社概要と国内M&A市場概要について解説します。

M&A総合研究所は2018年10月12日に設立され、「AI(人工知能)・DX(デジタルトランスフォーメーション)を駆使したテクノロジーによりM&A業界を変革する」をビジョンに掲げて、AIマッチングアルゴリズムを用いたM&A仲介サービスを提供しています。

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国内M&A市場の状況として、国内のM&A件数は増加の一途を辿っており、2011年の1,687件と比較して2021年は4,280件となっており、10年で約2.5倍に増加しています。

M&A案件増加の背景には、「経営者の高齢化による後継者不在問題の深刻化」があり、2024年までに約245万人の経営者が70歳以上になると予想されています。

2021年の休廃業・解散企業件数は44,377件で、うち70代以上が4割、60代以上が8割を超えており、経営者の高齢化が休廃業・解散を加速させる要因になっています。

そこで、同族承継、内部昇格なども難しい場合に、M&Aという手段によって企業を存続させるケースが増えており、M&A件数増加の一因になっています。


M&A総合研究所の事業概要

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次に、M&A総合研究所の事業概要について見ていきます。

前述したような経営者の高齢化が進む市場概況の中、M&A総合研究所はメイン事業として、AIマッチングアルゴリズムを用いたM&A仲介サービスを提供しています。

従来のM&A仲介サービスにテクノロジーを組み込み、M&Aの成約を効率化すべく、マッチング相手を探索するスピードや成約までのスピードを短縮化することで、競合他社との差別化を図っています。

テクノロジー活用の一例を紹介すると、M&Aを実施する際、買手候補企業と親和性の高い譲渡希望企業を探す必要があり、従来はそれをM&Aアドバイザーの属人的な知見に頼っていました。

そうすると候補先が限定されてしまったり、マッチングに時間を要することがありましたが、AIを活用することによって、マッチングの提案スピードや質の向上、ヒューマンエラーの防止に役立てています。


M&A総合研究所の業績

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続いて、M&A総合研究所の業績について見ていきます。

第3期目にあたるFY2021(2021年9月期)の通期売上は13.28億円、YoY+253%と急成長を遂げています。

FY2022はQ2(第2四半期)までで売上が17.52億円を記録しており、既にFY2021の通期売上を超えて成長を続けています。

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当期純利益は、第1期目のFY2019こそ▲5.76百万円の赤字でしたが、翌年のFY2020で黒字化し、第3期目のFY2021は3.68億円、4期目のFY2022はQ2までで7.28億円の純利益を残しています。

早期から黒字化を達成し、順調に利益を積み上げていることが分かります。

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M&A総合研究所の事業セグメントは、「M&A仲介事業」と「その他(WEBマーケティング支援)事業」の2つで構成されています。

WEBマーケティング支援事業は、M&A仲介サービスでのWEB集客ノウハウを活かした事業です。

売上構成は、M&A仲介事業がFY2021は95.6%、FY2022は99.7%と大半を占めており、今後もこのメイン事業にさらに注力するため、WEBマーケティング支援事業は縮小傾向です。


ここまで記事の前半では、創業4年弱で上場承認を得たM&A総合研究所の企業・事業概要や市場環境を整理しました。テクノロジーを活用するなどして競合他社との差別化を図り、業績も急成長していることが分かりました。

記事の後半では、なぜM&A総合研究所はわずか創業4年弱で上場ができるほどの規模に急成長できたのか、その4つの要因について深掘り、分析していきます。

この記事は、M&A関連ビジネスに携わっている方や興味がある方、創業から短期間で成長する企業の要因について知りたい方、AIなどテクノロジーの活用事例に関心がある方に最適な内容になっています。


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