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日本M&AセンターがM&A仲介業界で圧倒的存在感を誇る理由

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私のYouTubeチャンネルでは、決算読み解き実況中継をしています。おかげさまでYouTubeの方も多くの方にご覧いただいているのですが、特に忙しいビジネスパーソンの方たちから「YouTube動画の内容を知りたいが、動画を見る時間が無い」というお声を多数いただいています。

この記事では、上の動画の内容をスクリーンショット付きで文字起こししてあります。動画を見る時間はないけれど、内容を短時間でおさらいしたいという方に最適です。


今回の決算概況は?

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ーー(三浦茜)皆さんこんにちは。今日はM&A仲介事業を運営する日本M&Aセンターについて、シバタさんに聞いてみたいと思います。シバタさんよろしくお願いします。

2020年10月30日に発表された2021年3月期第2四半期の決算発表資料です。

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日本M&Aセンターは、2020年3月期まで10年連続増収増益で、今期もコロナ禍でも過去最高益を更新したということで、すごく好調なようです。業績が好調な理由などを見ていきたいと思います。

まず、今回の決算概況の解説をお願いします。

(シバタナオキ)3ページから見ていきましょう。売上が前年と比べて少し伸び、経常利益も同じくらいの伸びで、5~6%程度の1桁成長となっています。

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次のスライドでコロナの影響があったことを説明しています。

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やはり比較的大きめのディールを取扱うビジネスなので、コロナの影響は当然あったはずです。特に第2四半期で成約率の落ち込みや、クロージングのリードタイムの長期化があったと書かれています。

そういうネガティブな要因が多少あったにも関わらず、全体で見ると売上が6.1%伸びたということで、なんとか食い止めたという感じです。逆風の中でもプラスの成長ができているのは、素直にすごいなと思います。


この会社のビジネスモデルは?

ーー主に仲介手数料のビジネスなのかと思っていたのですが、仲介業務の流れのスライドを見てみると、いくつかマネタイズのポイントがあるようです。ビジネスモデルの解説をお願いできますか。

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一般的にM&Aの仲介をする場合は、この会社だけではなくて大体こういうモデルでしょう。着手金はない場合もありますが、基本的には着手金と成果報酬があります。

ディールが成約するとき、タームシートや基本合意書をまず作ります。それが締結できた時点で中間報酬、最終的にクローズした状態で成功報酬を得られます。

着手金と、実際にディールが成立したときの成功報酬、そういう2つの売上があります。


他社に勝っている所は?

ーーM&A仲介事業は他にもあると思いますが、日本M&Aセンターが他社に勝っているポイントはどんな点でしょうか。

39ページを見ていただけると分かります。

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M&Aの仲介ビジネスは、世の中にすごくたくさんあります。アメリカにも日本にもたくさんありますが、大体個人あるいは数人でやっているようなブティック系のファームが多いです。

これだけ大規模に組織化して、しかも上場してこれだけ売上が大きくなっている仲介ビジネスの会社は、おそらく他にないです。

M&Aをやるときには色々なファンクションが必要です。当然ディールソーシングも必要ですし、ディールが来た後に、それをデューデリジェンス(会社を評価)する事業も、リーガル(法務)も財務も必要です。とにかく色々なパートが必要になります。

ブティック系でやっている人たちは、大体そういうネットワークがあります。自分たちはディールソーシングだけをやり、実際にリーガルのサービスが必要だったら弁護士事務所、財務が必要なら会計事務所に頼む、という感じでパートナーシップを組んでいます。

この会社も当然パートナーシップを組んでいる部分もあるとは思いますが、このスライドにあるように、M&Aが成立するために必要な要素をかなり自社で持っているのが大きな強みでしょう。

つまり、内製化されている感じです。インハウスで持っているというのは、やはりすごく違うと思います。

ーーインハウスにすると捌ける件数も増えるとか、そういう良さもあるのでしょうか。

社内にノウハウ・知識が溜まっていくので、例えば「今回の案件が2年前の別の案件に似ているから、当時の担当の人に聞きに行こう」ということができます。

数人でやっているようなM&Aのブティック系ではそんなに多くの件数できないので、ノウハウは多少限られてきますよね。そういう点が違うかなと思います。


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